日本生物学的精神医学会誌
Online ISSN : 2186-6465
Print ISSN : 2186-6619
24 巻 , 3 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 村井 俊哉
    2013 年 24 巻 3 号 p. 129
    発行日: 2013年
    公開日: 2017/02/16
    ジャーナル オープンアクセス
  • 今村 恵子, 井上 治久
    2013 年 24 巻 3 号 p. 131-133
    発行日: 2013年
    公開日: 2017/02/16
    ジャーナル オープンアクセス
    人工多能性幹細胞(induced pluripotent stem cell :iPS 細胞)は,体細胞に胚性幹細胞(embryonic stem cell :ES細胞)で発現している数種類の遺伝子を導入することにより作製され,ES細胞と同様に様々な系譜の細胞に分化させることができる。iPS細胞作製技術の開発により,患者自身の遺伝子情報を有した疾患標的細胞の作製が可能となった。本稿では,筆者らの研究を含め, iPS細胞作製技術を用いたアルツハイマー病等神経変性疾患の研究について述べる。
  • 石渡 小百合, 西川 徹
    2013 年 24 巻 3 号 p. 135-144
    発行日: 2013年
    公開日: 2017/02/16
    ジャーナル オープンアクセス
    近年,N-methyl-D-asparate(NMDA)型グルタミン酸受容体遮断薬が,統合失調症の陽性・陰性症状および認知機能障害と酷似した異常を誘発する現象に基づいて,本症にNMDA受容体の機能低下が関与すると考えられるようになり,『グルタミン酸伝達低下仮説』として広く受け入れられている。この低下を引き起こすメカニズムの1つとして,NMDA受容体のコ・アゴニストで,その機能促進作用をもち生理的活性化に不可欠な,内在性D-セリンの細胞外シグナルが減弱する可能性がある。また,D-セリンを含む,NMDA受容体機能促進物質が,陰性症状,認知機能障害のような難治性症状を改善することが期待され,実際に,臨床試験での効果も報告されている。そこで,本稿では,D-セリンの代謝・機能の分子細胞機構に関する主な知見を紹介し,統合失調症の病態との関連や新しい治療法開発における意義について概説する。
  • 中瀧 理仁, 大森 哲郎
    2013 年 24 巻 3 号 p. 145-152
    発行日: 2013年
    公開日: 2017/02/16
    ジャーナル オープンアクセス
    N-methyl-D-aspartic acid(NMDA)受容体遮断薬が統合失調症類似の症状を惹起することから,統合失調症の病因としてグルタミン酸機能低下仮説が提唱された。グルタミン酸系とgamma-amino butyric acid(GABA)系には機能的な関連があり,抑制系神経細胞(GABA作動性介在神経細胞)の機能低下がグルタミン酸系神経の脱抑制を起こし,神経毒性をもたらす可能性がある。統合失調症におけるグルタミン酸系やGABA系の動態を検討するために proton magnetic resonance spectroscopy(1H-MRS)が応用されている。1H-MRSは非侵襲的にGABAやグルタミン酸(Glu),グルタミン(Gln)を分離して定量することが可能である。これまでに行われたMRS研究からグルタミン酸仮説と関連する所見を略述した。
  • 橋本 謙二
    2013 年 24 巻 3 号 p. 153-156
    発行日: 2013年
    公開日: 2017/02/16
    ジャーナル オープンアクセス
    グルタミン酸受容体のサブタイプの一つであるNMDA受容体拮抗薬ケタミンが,治療抵抗性のうつ病患者や双極性障害患者のうつ症状に対して即効性の抗うつ効果を示すことが報告された。現在,うつ病の新規治療ターゲットとしてグルタミン酸神経系が注目されている。特に,NMDA受容体のチャンネル部位,グリシン調節部位,GluN2Bサブタイプに作用する薬剤が開発されている。本稿では,うつ病の病態におけるグルタミン酸神経系の役割と新規治療ターゲットとしてのNMDA受容体の可能性について考察したい。
  • 田中 光一
    2013 年 24 巻 3 号 p. 157-161
    発行日: 2013年
    公開日: 2017/02/16
    ジャーナル オープンアクセス
    グルタミン酸は,哺乳類中枢神経系において主要な興奮性神経伝達物質であり,記憶・学習などの脳高次機能に重要な役割を果たしている。しかし,その機能的な重要性の反面,興奮毒性という概念で表されるように,過剰なグルタミン酸は神経細胞障害作用を持ち,様々な精神疾患に関与すると考えられている。我々は,グルタミン酸の細胞外濃度の制御にとって最も重要なグリア型グルタミン酸トランスポーターGLAST およびGLT1の機能を阻害したマウスを作製し,そのマウスに社会行動の障害・強迫性行動・統合失調症様の行動異常が起こることを見つけた。さらに,様々な精神疾患においてグリア型グルタミン酸トランスポーターの遺伝子異常や発現異常が報告されている。これらの報告は,グリア型グルタミン酸トランスポーターを活性化する化合物は,新しい抗精神疾患薬として有用であること示唆している。
  • 柳川 右千夫
    2013 年 24 巻 3 号 p. 163-168
    発行日: 2013年
    公開日: 2017/02/16
    ジャーナル オープンアクセス
    GABA神経伝達の障害が統合失調症の病因や病態に関与しているという仮説は,統合失調症患者の死後脳の解析でGABA神経伝達に関わる遺伝子の発現異常から支持されている。特にGABA合成酵素であるグルタミン酸脱炭酸酵素67(GAD67)の発現レベルの低下が複数の研究室から報告されている。統合失調症の病態生理を解明するには,臨床研究だけでなく適切なモデル動物を用いた基礎研究が必要である。複数の統合失調症モデル動物でGAD67の発現低下が観察されることから,統合失調症のある分子病態を考えた時にGAD67の発現障害が共通項目になっている可能性がある。一方, GABAニューロン特異的に緑色蛍光タンパク質(GFP)が発現するGAD67─GFPノックインマウスが発生期におけるGABAニューロンの移動の障害などGABA性の障害をもつ精神疾患モデルマウスの解析に活用されていることを紹介する。
  • 佐藤 光源
    2013 年 24 巻 3 号 p. 169
    発行日: 2013年
    公開日: 2017/02/16
    ジャーナル オープンアクセス
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