児童青年精神医学とその近接領域
Online ISSN : 2424-1652
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58 巻 , 1 号
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第56回日本児童青年精神医学会総会特集(Ⅲ)
テーマ:児童青年精神医学の基本に立ち返って
シンポジウム6:地域特性に応じた発達障害支援体制のあり方
シンポジウム7:小児の脳腸相関
シンポジウム8:児童青年精神科領域の治験の現状
シンポジウム9:若年発症の統合失調症と自閉スペクトラム症
シンポジウム10:職域における発達障害への対応
シンポジウム11:児童領域の薬物療法の問題点
シンポジウム12:東海大学を起点とした児童精神科臨床の実践
シンポジウム13:児童精神科クリニックからみた成人ADHDの診断と支援
子どもの人権と法に関する委員会パネルディスカッション:セーフティネットからこぼれおちる子どもたち
生涯教育に関する委員会セミナー:第5回臨床研究教育セミナー
薬物療法に関する検討委員会セミナー:児童青年期精神科における薬物療法の実際2
福祉に関する委員会セミナー:子ども虐待の地域支援─要保護児童対策地域協議会の現状と課題─
 
教育に関する委員会セミナー:今の子どもの育ちと支援─高校生年代の発達障害支援をめぐって─
原著
  • 船曳 康子, 村井 俊哉
    2017 年 58 巻 1 号 p. 175-184
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/07/04
    ジャーナル フリー

    目的:ASEBA(Achenbach System of Empirically Based Assessment)の原本に従い,CBCL(Child Behavior Checklist)/6-18の行動チェックリストについて,日本語版による標準値作成を試みた。

    方法:参加者3,601人を,男児・6-11歳群(924人),男児・12-18歳群(849人),女児・6-11歳群(880人)および女児・12-18歳群(948人)の4グループに分けて,素点をもとに「不安/抑うつ」,「引きこもり/抑うつ」,「身体愁訴」,「社会性の問題」,「思考の問題」,「注意の問題」,「規則違反的行動」,「攻撃的行動」の症状群尺度,内向尺度,外向尺度および全問題尺度のT得点を算出した。信頼性と妥当性は,Cronbachのα係数,尺度間相関とASSQ(The high-functioning Autism Spectrum Screening Questionnaire)との基準関連妥当性を検討した。8症状群への性および年齢群の影響を重回帰分析を用いて検討した。

    結果および考察:α係数は良好で,尺度間の相互相関は全て有意であり,ASSQとも正の有意な相関を示して,尺度としての妥当性に問題は認めなかった。また,重回帰分析の結果からは,男児は「注意の問題」と「規則違反的行動」において問題を生じ,女児は「不安/抑うつ」と「身体愁訴」に問題を生じる傾向があった。年齢では,低年齢群が「不安/抑うつ」,「社会性の問題」,「思考の問題」,「注意の問題」,「規則違反的行動」および「攻撃的行動」に問題を生じており,高年齢群は特に「引きこもり/抑うつ」に問題を生じる傾向があった。

  • 船曳 康子, 村井 俊哉
    2017 年 58 巻 1 号 p. 185-196
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/07/04
    ジャーナル フリー

    目的:Achenbach System of Empirically Based Assessment(ASEBA)の原本に従い,学齢児のTeacher's Report Form(TRF)日本語版の標準値作成を試みた。

    方法:参加者741人を4グループ,男児・6-11歳群(169人),男児・12-18歳群(249人),女児・6-11歳群(150人)および女児・12-18歳群(173人)に分け,素点をもとに,「不安/抑うつ」,「引きこもり/抑うつ」,「身体愁訴」,「社会性の問題」,「思考の問題」,「注意の問題(不注意および多動・衝動性)」,「規則違反的行動」,「攻撃的行動」の症状群尺度,内向尺度,外向尺度および全問題尺度のT得点を算出した。信頼性と妥当性は,Cronbachのα係数,尺度間相関およびThe high-functioning Autism Spectrum Screening Questionnaire(ASSQ)との基準関連妥当性を,重回帰分析では症状群への性と年齢群の影響を検討した。

    結果と考察:全ての尺度で内的整合性は高く,尺度間および各尺度とASSQとの間も正の有意な相関を示した。重回帰分析の結果は,男児が,「引きこもり/抑うつ」,「社会性の問題」,「注意の問題(不注意および多動・衝動性)」,「規則違反的行動」および「攻撃的行動」に有意な影響を,高年齢群(12-18歳)が,「規則違反的行動」に有意な影響を与えていた。

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