児童青年精神医学とその近接領域
Online ISSN : 2424-1652
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58 巻, 4 号
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第57回日本児童青年精神医学会総会特集(I)
テーマ:児童青年精神医学のこれから
会長講演
特別講演
教育セッション
教育講演
紹介
  • ─三重県の場合─
    清水 將之, 西口 裕
    2017 年 58 巻 4 号 p. 561-566
    発行日: 2017/08/01
    公開日: 2019/08/21
    ジャーナル フリー

    1998年4月に施行された改正児童福祉法において,児童相談所が判断に難渋した事例や諸種(医学,法学など)専門知識を必要とする事例に遭遇した時,相談を受けて助言する機能を児童福祉審議会が担うことになった。各自治体は,法律改正を受けて審議会の下に部会を設け,様々な名称のもと運営している。筆者は,三重県がこの部会を開設する当初から18年に亘り関与してきた。児童精神科医として,その歩みと活動内容を記録するとともに,部会の機能の変化から見えてきた子ども福祉の課題について言及した。

研究資料
  • 伊藤 一之, 山崎 透, 渥美 委規, 目黒 茂樹, 花房 昌美, 石垣 ちぐさ, 大石 聡
    2017 年 58 巻 4 号 p. 567-581
    発行日: 2017/08/01
    公開日: 2019/08/21
    ジャーナル フリー

    小児総合病院におけるコンサルテーション・リエゾン(C/L)のニーズは高いと考えられるが,その実質は各病院の規模や特性などによって多様である。本論文では,静岡県立こども病院における,2008~2013年度のC/L業務における依頼科とその特性,依頼理由,診断,対応における関連を示し,児童精神科医の役割について考察を加えて報告した。

    依頼科によって依頼理由が異なり,依頼理由に沿った対応を行う必要があることが明らかとなった。「ストレス反応」は最も多い依頼理由で重症度の差が大きく職種間での役割分担が有用であり,「家族相談」は他職種,教育・福祉機関との連携,チーム医療が求められ,この2つの依頼理由に対するマネージメントにおいて,児童精神科医の果たす役割は大きいと考えられた。「身体化・解離」「発達・精神障害」は長期の関わりを要し,退院後も児童精神科医が診療継続を行うことが多かった。「せん妄」「自殺企図」は児童精神科医が治療やケースワークにおいて主導性を求められた。「治療抵抗」は,頻度は少ないが対応に苦慮する病棟スタッフへのサポートを要した。

    我々児童精神科医は,各科の役割,特性を理解した上で,治療やマネージメントにおいて主導的な役割を担ったり,他職種と連携,役割分担したりし,頻回なカンファレンスなどを通して当該科の主治医やスタッフとコミュニケーションをとり,チーム医療をより円滑にする,といった働きが求められていると考えられた。

第57回日本児童青年精神医学会総会印象記
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