本論文では, オープン・スペース, 高層耐火建物, 緑地帯の一体的整備による都市の耐火化を目指す防災緑地網整備計画を支援するために, 著者らの既開発の火災延焼シミュレーション・システムに, 新たに緑地メッシュを導入し, 拡張化することを試みている. そのために, 樹木の防火実験と, 火災の形状モデルを整理し, 緑地メッシュの状態推移判定アルゴリズムを提案している. また, 金沢市の実データを用いたシミュレーション実験により, 本拡張システムの諸動作確認をするとともに, 今後の課題を明らかにしている.
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