本研究の目的は, 軟岩に対するバケット系掘削機の刃先に作用する非定常掘削抵抗と刃先の軌跡, 及び掘削土量について実験的考察を行うことである. 刃先に作用する掘削抵抗は掘削距離, 鉛直貫入力, 軟岩のせん断強度及び刃先のすくい角の関数として表され, そして, 刃先の貫入抵抗係数は軟岩のせん断強度の増加と共に大きくなるが, すくい角約10°のとき最小値どなることを明らかにした. また, 種々の実験・解析結果に基づき, 刃先の軌跡を算出し, さらにその軌跡から掘削土量を導き出し, 諸因子による影響を明らかにした.
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