地球温暖化により河川流域の水文応答 (降水流出) がどのように変化するのかを定量的に評価する数値実験の手順を提示した. 温暖化シナリオとして,「年間一様シナリオ」と, 世界の代表的な大気大循環モデル (GCM) のアウトプットを参考とした「季節変化シナリオ」を設定した. 琵琶湖南部の野洲川流域 (387km
2) において, 等価CO
2濃度が現状の1.25, 1.5, 1.75, 2.0倍となる時点を想定して, 年最大流量や豊水・平水・低水・渇水流量, 再現確率流量, 渇水の持続性・頻度・深刻さ, 月単位流量などの平均値や各種統計量を求めた.
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