本研究では, 長方形断面開水路においてビンガム流体とみなせる水とベントナイトの混合流体を用いて不等流実験を行い, ダム越流による流れおよび跳水が混合流体の濃度によってどのように変化するかを考察した. その結果, 濃度が2.6%以下 (降伏応力τ
f<0.38Pa, 塑性粘度η
pl<23mPa・s) の混合流体に対して, 実験値は従来の跳水に関する公式をほぼ満足することが示された. また, 体積濃度が3.0%を越えると (τ
f>1.2Pa, η
pl>46mPa・s), 限界水深は急激に大きくなること, 濃度が4.0% (τ
f=19Pa, η
pl=364mPa・s) のときに限界水深の約10%が栓流であることが示された.
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