土木学会論文集
Online ISSN : 1882-7187
Print ISSN : 0289-7806
ISSN-L : 0289-7806
1996 巻, 539 号
選択された号の論文の15件中1~15を表示しています
  • 土木学会海洋開発委員会波浪・海底地盤・構造物相互作
    1996 年1996 巻539 号 p. 1-13
    発行日: 1996/05/21
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
  • 山田 正, 日比野 忠史, 鈴木 敦, 蓑島 弥成, 中津川 誠
    1996 年1996 巻539 号 p. 15-30
    発行日: 1996/05/21
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    降雨の雨滴粒径分布を高精度に自動観測できる雨滴粒径計測器 (以後レーザー雨滴計とする) を新たに開発した. このレーザー雨滴計は雨滴粒径の観測と雨量強度の観測を同時に行うことが可能であり, かつ安価に作製し得る. 本論文は, このレーザー雨滴計を用いた東京における降雨の雨滴粒径分布の2年半にわたる観測の成果を記したものである. 本研究において観測された雨滴粒径分布から求められるレーダ定数 (B, β) は降雨の成因別に分類でき, 一地点では一雨ごとに固定されたレーダ定数を用いてもレーダ雨量計によって実用上十分な精度で降雨強度を算定できることが明らかにされた.
  • 中山 恵介, 長谷川 和義, 藤田 睦博
    1996 年1996 巻539 号 p. 31-42
    発行日: 1996/05/21
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    冬期石狩湾上でみられる帯状収束雲の発生要因である冷気流について観測及び二層流モデルによる再現を行ったものである. カイト気球観測を行うことにより, 冷気流はあたかも密度流のごとき振る舞いをしていることが分かった. その結果を用いた二層流モデルにおいて, 密度差のみを考慮しても十分な再現性が得られたが, 更に海上と冷気流との間の熱交換を考慮することにより, より良い再現性が得られた. 冷気流の安定計算を行った結果, K-Hの不安定問題にみられるような, 冷気流張り出し距離に比べて小さな波長の擾乱は発生しないことが分かった. 以上のモデルを実地形へ適用した結果, かなりの精度で予測可能であることが分かった.
  • 池田 駿介, 舘 健一郎
    1996 年1996 巻539 号 p. 43-52
    発行日: 1996/05/21
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    可撓性を有する植生層の振動方程式を用いて, 流れの不規則流体力と植生揺動の関係を表すスペクトル応答関数を導いた. この関係式に測定された流れの乱れスペクトルを代入し, 植生揺動のスペクトルを求めた所, 植生そのものの共振周波数と穂波の周波数にそれぞれピークが現れた. この結果は, 実験によって確かめられ, 揺動のスペクトル形は応答スペクトル解析から求められるスペクトル形とよく一致した. 又, 穂波は流れの変曲点不安定に起因する組織渦によって発生することが判明した.
  • 小松 利光, 朝位 孝二, 大串 浩一郎, 吉村 耕市郎
    1996 年1996 巻539 号 p. 53-68
    発行日: 1996/05/21
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    地球環境問題から身近な地域の環境問題や工学的諸問題に至るまで拡散数値シミュレーションの重要性は近年益々大きくなっている. 拡散シミュレーションを精度よくかつ効率的に行うためには, 使用する計算スキームと計算格子間隔の決定に慎重な配慮が必要である. 高精度な数値解を得るために使用できるスキームは水理条件や計算格子間隔によって変わってくる. 一方, 使用する計算スキームが決定されれば高精度数値解を得るために最も効率的な計算格子間隔が存在する. 本研究では, 無限に続く打ち切り誤差項を二次の数値拡散項に代表させたときの数値拡散係数の概念を用いて, 高精度拡散数値シミュレーションのための最適計算手法の開発を行っている.
  • 京藤 敏達, 福島 雅紀
    1996 年1996 巻539 号 p. 69-78
    発行日: 1996/05/21
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    河川早瀬および急流河川の水面形は底面地形の影響を大きく受け, 波頂曲率の大きな複雑な変動を示す. これらの基礎研究として水面波の分散性および底面勾配の変化を入れた浅水流方程式を用いて, 底面勾配が正弦関数状に変化するときの不等流の安定性を調べた. Floquet の定理を用いると固有関数として空間概周期的な変動を考慮することができるが, ここでは典型的な水面パターンとして Peak-valley structure および Staggered pattern について議論した. さらに, 河川水辺で観察される漣の振動数を本理論から予測し実測値と比較した.
  • 藤田 一郎, 神田 徹, 門脇 正夫, 森田 卓光
    1996 年1996 巻539 号 p. 79-88
    発行日: 1996/05/21
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    長方形断面開水路に設置された凹部 (トレンチ) 内部における流れの構造を, 画像解析手法および数値解析手法を用いて明らかにした. 画像解析ではPIV (Particle Image Velocimetry) の一手法である相関法を用いて連続的な二次元瞬間流速, 平均流速および乱流統計量等の空間分布を求め, 凹部深さおよびフルード数との関係を調べるとともに大規模渦運動に伴う流れ場の時空間分布特性を明らかにした. これらの結果をLES (Large Eddy Simulation) による三次元乱流解析結果と比較したところ, 両手法による結果の一致は概ね良好であり, これらの手法が非定常乱流場の解析手法として有効であることを示した.
  • 禰津 家久, 阿部 崇, 志村 拓也, 中山 忠暢
    1996 年1996 巻539 号 p. 89-98
    発行日: 1996/05/21
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    複断面開水路流れにおいて, 流速の大きい低水路内の流体と流速の小さい高水敷上の流体との境界部にせん断層が形成され, 斜昇流に代表される組織構造が間欠的に発生する. 本研究はこの組織構造の特性を調べるために, 近年の画像解析手法の急激な進展の中で生まれたPTV法を用いて2次元内の多点同時ベクトルを求め, それを基に時空間相関解析や条件付きサンプリング手法によって複断面開水路内の時空間的な現象の解明を行ったものである. その際に, PTV法の精度を検証するために, 同一水理条件の下での高精度なファイバーレーザ流速計 (FLDA) による計測との比較を行った.
  • 牛島 省
    1996 年1996 巻539 号 p. 99-107
    発行日: 1996/05/21
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    本研究では, 3次元空間中における複数の2次元断面内の瞬時流速分布を計測するための可視化方法と画像処理法について考察を加えた. 高速でスキャニングするレーザライトシートにより, 流体中の微小なパーティクルが連続的に可視化され, スキャニングと同期した高速ビデオシステムによりその画像が撮影される. 流速ベクトルを算出するための画像処理では, 可視化されたパーティクル画像の抽出とその重心点の算出, パーティクルトラッキング, 統計処理などが高い精度で行われる. 本手法を回転円盤が取り付けられた円筒容器中の過渡流動現象に適用し, 非定常な流速分布が適切に計測されることが示された.
  • 矢内 栄二
    1996 年1996 巻539 号 p. 109-119
    発行日: 1996/05/21
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    海洋投棄した底泥の沈降と分散挙動について水理実験により検討した. 実験結果をもとに底泥塊の分離・分散過程について理論的に検討し, 環境アセスメント (影響評価) での評価指標となる汚濁負荷量をより適切に算定しうるモデルを提案した. さらに, 実際の投棄の現場において濁りの鉛直分布の測定を行い, 理論の妥当性について検討した.
  • 宇多 高明, 河野 茂樹
    1996 年1996 巻539 号 p. 121-139
    発行日: 1996/05/21
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    現地海岸の深浅測量データの分析法として, 等深線 (距離) の時・空間的変化の調査が有効なことを示し, この視点を発展させて沿岸漂砂による等深線の変化を予測する等深線変化モデルを構築した. 本モデルでは, 沿岸漂砂量式と漂砂の連続式を水深方向に分割された区域で連立させ, 等深線の水平方向変位を計算する. 自然海浜をはじめ, 各種の海岸構造物や海底谷 (掘削穴) 周辺での海浜変形予測におけるモデル化の考え方を示し, モデル計算結果と水理実験結果を比較して両者がよく一致することを確認する. 本モデルは, 従来の3次元海浜変形モデルより計算時間が非常に短く, 浜崖侵食や海底谷 (掘削穴) への土砂流出も再現可能であり, 汀線変化モデルでは不可能であった海浜縦断面形の予測も可能であるという利点をもつ.
  • 大山 巧, 土田 充
    1996 年1996 巻539 号 p. 141-154
    発行日: 1996/05/21
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    散乱波モードを考慮した新たな緩勾配方程式系を導くとともに, 有限要素法に基づく数値モデルを開発し, 港内船舶の動揺解析問題に応用した. 本モデルでは, 船体近傍や船体底面下を含む港内領域全体を平面2次元場として取り扱うことが可能であるため, 既存の部分3次元モデルに比べて計算効率を大幅に改善できる. 本論文では, 散乱波モードが流体力の予測値に与える影響, 本理論で用いている緩勾配仮定の適用性などの基本特性を明らかにし, さらに部分3次元モデルとの比較から計算効率の改善効果を具体的に示した.
  • 和田 安彦, 三浦 浩之, 中野 加都子
    1996 年1996 巻539 号 p. 155-165
    発行日: 1996/05/21
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    素材, 製品や社会サービスなどの環境に与える負荷を定量的に評価できる手法として注目を集めているライフサイクルアセスメント (LCA) を用いて, 製品等のリサイクルの環境面における効果を評価する手法を提案する. リサイクルプロセスと廃棄物の中間処理および最終処分プロセスにおける環境負荷を詳細に調査・評価し, その結果をもとにリサイクルによる環境負荷の低減量を, 製品等をリサイクルせずに廃棄した場合の処理・処分による環境負荷とリサイクルにより得られる再生品をバージン資源から製造する場合の環境負荷の和と当該製品をリサイクルする際の環境負荷との差から求めた. 本手法を洗濯機に適用し, リサイクルが環境負荷低減に効果的であることを示した.
  • 池田 駿介, 財津 知亨, 渋谷 昌史
    1996 年1996 巻539 号 p. 167-175
    発行日: 1996/05/21
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    都市キャノピーを構成する建物および建物間の空間の微気象・熱収支構造を野外観測により見積もった. その結果, 都市キャノピー内では, 特に昼間に特有な微気象構造が現れ, 風速が落ち, 気温と湿度がキャノピー外よりも高い値を示した. 又, 屋上面とキャノピー内の熱収支を調べ, 屋上面では顕熱フラックスと建物内へのフラックスが大きいが, キャノピー上端では道路端に植生があると潜熱フラックスもそれらに匹敵する値を持つことが知られた.
  • ゴーシュ サム
    1996 年1996 巻539 号 p. 177-184
    発行日: 1996/05/21
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    嫌気性消化法は, これまでと比較してここ20年間で急速に研究が進んでおり, 現在にいくつかの革新的な嫌気性消化技術が開発されるに至っている. しかし, これらの革新的な嫌気性消化技術の研究室レベルでの成功を実規模での応用に結びつけるまでにはいくつもの障壁があり, これを乗り越えてゆかなければならない. ここでは固形廃棄物のガス化技術として二相嫌気性消化法 (TPAD) を商業的に確立することに関して検討を行った.
feedback
Top