本研究は, 我が国で近年増加しつつある路上駐車施設を, 街路の停車機能を実現する基本的な施設と考え, 札幌市での実態調査に基づきその利用特性を示すとともに, 路上駐車施設の新設時にそれを利用するであろう路上駐車の判別方法を示すものである. ここで路上駐車施設の必要性は, 違法行為も含めた一般の路上駐停車や路外駐車場の利用と比較し, その駐車特性から示した. また判別は, 路上駐車施設の利用をそれを利用しない他の駐停車と区別することであり, その方法は数量化理論II類を用いた. その結果, 駐車目的, 時間長及び車種等の調査項目が要因として適当であったこと, またモデルの説明力も実用に適することを示した.
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