土木学会論文集
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1996 巻, 548 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 家田 仁, 佐野 可寸志, 小林 伸司
    1996 年 1996 巻 548 号 p. 1-10
    発行日: 1996/10/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    トラックの増加による環境破壊や交通渋滞等の問題を背景としたモーダルシフト等の各種政策効果の予測及び評価への応用を開発目的として, 品類別の都市間貨物輸送機関分担モデルを構築した. 本モデルは, 現在のところ最も系統的な貨物輸送データといえる全国貨物純流動調査をベースとして, 流動ロットサイズの決定過程と商品価格の影響を明示的に取り込んだ品類別の機関分担モデルである. 今回は, 1985年のデータを対象としてパラメータの推定を行い, モデルの基本的な特性を明らかにした.
  • 柳沢 満夫
    1996 年 1996 巻 548 号 p. 11-21
    発行日: 1996/10/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は, 地上線における鉄道振動予測式に組込まれた幾何減衰定数 (n) と内部減衰定数 (α) を振動伝搬理論の定義に基づいて決定する方法を明らかにする事である. 予備的作業として, 解析に用いる振動レベルに関する測定データの減衰傾向を分析し, 次に振動レベルの基準点を選定する. この結果に基づき実測データを用いて減衰定数を繰返し計算法により逆算して求める方法を提案する. また, この方法で計算した減衰傾向を分析し, 地質と減衰定数を関連づける.
  • 谷口 栄一, 則武 通彦, 山田 忠史, 泉谷 透
    1996 年 1996 巻 548 号 p. 23-33
    発行日: 1996/10/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    交通渋滞, 大気汚染等の物流問題に対処するための施策の一っとして, 高規格幹線道路と一体となったロジスティクスセンターの整備が進められようとしている. 本研究は, ロジスティクスセンターが有するトラックターミナルとしての機能に注目し, そのバース数の最適化手法の確立を図るものである. 現実に稼働しているトラックターミナルでの調査をもとに, 待ち行列理論を用いて, トラックターミナルで消費される費用が最小となるような最適バース数決定モデルを構築し, 最適バース数に対する諸要因の影響を分析した. さらに, モデルを用いたシミュレーションを行い, トラックターミナルの高機能化がシステム費用と最適バース数に及ぼす影響について, より詳細な検討を加えた.
  • 堂柿 栄輔
    1996 年 1996 巻 548 号 p. 35-44
    発行日: 1996/10/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    本研究は, 我が国で近年増加しつつある路上駐車施設を, 街路の停車機能を実現する基本的な施設と考え, 札幌市での実態調査に基づきその利用特性を示すとともに, 路上駐車施設の新設時にそれを利用するであろう路上駐車の判別方法を示すものである. ここで路上駐車施設の必要性は, 違法行為も含めた一般の路上駐停車や路外駐車場の利用と比較し, その駐車特性から示した. また判別は, 路上駐車施設の利用をそれを利用しない他の駐停車と区別することであり, その方法は数量化理論II類を用いた. その結果, 駐車目的, 時間長及び車種等の調査項目が要因として適当であったこと, またモデルの説明力も実用に適することを示した.
  • 野田 宏治, 松本 幸正, 荻野 弘, 栗本 譲
    1996 年 1996 巻 548 号 p. 45-54
    発行日: 1996/10/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    本研究は, 微弱電波発信装置と市販の携帯ラジオとを用いて, 視覚障害者のためのFM電波情報による歩行案内システムを構築した. また一人で外出できる視覚障害者を被験者とした歩行実験から, 歩行案内システムの案内情報提供の有効性を評価した. その結果, 視覚障害者が案内情報を理解し, 心理地図を描きながら的確に目的地まで到達できること, また案内情報の評価を用いた数量化III類の分析から, 被験者を3つのグループに分類でき, 各グループの外出能力や歩行能力が明らかとなった.
  • 長 裕二, 杉浦 浩, 遠藤 正宏, 杉本 隆男
    1996 年 1996 巻 548 号 p. 55-63
    発行日: 1996/10/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    東京都環境影響評価条例の制定から10余年が経過し, 都市計画道路事業に係わる環境影響評価の調査事例もかなりの件数にのぼる. この報告は, 条例の制定 (1980) 時から1992年までに行われた, 都内の都市計画道路事業に係わる環境影響評価書を収集・整理した結果である. 収集した19事業全体を通して, 技術指針が規定する予測・評価項目に対して, (1)事業開始前の地域環境の実態, (2)選定した予測・評価項目の傾向, (3)環境保全のための措置の比較を行い, また, (4)事業規模と手続き期間の関係について, 考察を行ったものである.
  • 和泉 直助, 角 知憲, 大枝 良直, 中島 英明
    1996 年 1996 巻 548 号 p. 65-69
    発行日: 1996/10/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    本ノートは, さきに提案した時間的に拘束されない一日交通の行動時刻決定モデルに基づいて, 休日の買物行動予測を可能とすることを目的とし, その第一段階として購買額と滞在時間の関係をモデル化しようとしたものである. 前に提案したモデルはいくつかの構成概念を含むが, これらの構成概念は人の行動特性を数値的に表現したものである. 本ノートでは, 購買額による滞在時間の変化を, 購買額に応じて定義した魅力度を構成概念としてモデル化した. この魅力度によって, 購買額と滞在時間の関係を良く表現できることが判明した.
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