この論文では, アスファルト-鉱物粒子合成体の粘弾性特性を特徴づけるのに適用できるミクロメカニカルモデルの概要を示す. この数学モデルによって, 合成体のレオロジー特性が簡単に効果的に予測できる. このモデルの有効性を示すため, 先ず, 合成体の特性に関するデータが曲げ特性試験と動的剪断応力試験によって得られた. 次いで, これらのデータは, 時間-温度重ね合わせ原理によって, 同じ尺度のマスター曲線に変換された. これらのデータによれば, 合成体硬化の効果は, 短時間の荷重や低温度に対しては比較的小さく, 長時間の荷重や高温度に対しては大きかった. また, 合成体硬化の効果は, 粒子特性はもとよりアスファルト特性に依存した. これらの特性は, ミクロメカニカルモデルによってうまく説明でき, モデルの有効性が確認された.
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