舗装のサービス性能を評価する上で, 路面の形状特性を把握することは乗り心地の評価につながるだけでなく, 形状特性に起因するすべり問題, 騒音問題, 振動問題, 燃費問題, タイヤの摩耗問題などの解析評価に有効であり, 道路管理者にとって重要な課題である. しかし, 縦断方向のプロファイルを水準測量することは通行車両の妨げとなるばかりでなく, 多くの人手と時間, 費用を要する. 本研究では, レーザ光線を用いた非接触型でかつ通常の車両走行速度での測定が可能な縦断プロフイロメータを開発し, 大量データの迅速処理を計った. また,「逐次2点真直度測定法」の採用により, 縦断プロファイルの測定間隔は, 路面のテクスチャの解析に利用できるよう1mmピッチで±1.2mmの精度の計測とし, 縦断プロファイルの真値に限りなく近づくことができた.
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