本研究は, 水域直接浄化システムの基礎的研究で基本特性を明らかにしたサルボウ貝殻 (水産加工場からの未利用資源) を接触材に用いた水質浄化システムの実用化を目指して, 河川水質浄化に関する実証実験を行い, 処理水質の安定性, 浄化特性, 維持管理について検討を行ったものである. その結果, 本水質浄化システムは, BOD, SS, NH
4-N, 透視度に対し, 長期にわたり安定した高い浄化能力を有しており, 容易にメンテナンスを行うことができることが分かった. さらに, 本報では河川浄化施設の処理性能を負荷で評価することにより, 浄化機構を考慮した適切な設計手法について提案し, 本施設の操作因子について考察した.
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