土木学会論文集
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2002 巻, 720 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • 今, どんな埋立技術研究が必要か
    田中 信壽
    2002 年 2002 巻 720 号 p. 1-14
    発行日: 2002/11/22
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
  • 木村 賢史, 西村 修, 太田 祐司, 三嶋 義人, 柴田 規夫, 稲森 悠平, 須藤 隆一
    2002 年 2002 巻 720 号 p. 15-25
    発行日: 2002/11/22
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    葛西人工海浜における造成後の魚類, 鳥類及び, 水辺植生の遷移の過程を検討した. 東なぎさの魚類種数は造成終了前後の時点に回復しているが, 個体数は変動が大きく河川水による塩分濃度の低下が制限要因と推測された. 葛西人工海浜 (東なぎさ) の鳥類は立ち入り禁止という高い安全性と干潟の面的広がり等により造成前の種数に戻っており, 個体数は, 主な餌である底生動物の個体数と関連することが推測された. また, 東なぎさの水辺植生は, 造成後15年を経て遷移初期のヨシ湿原の段階にあり, 植生も多様化の傾向に向かっていると推測された.
  • 日比 義彦, 藤縄 克之, 藤原 幸彦
    2002 年 2002 巻 720 号 p. 27-38
    発行日: 2002/11/22
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    数値解析モデルを用いて地盤中への浸透を解析する際の適切な数値モデルは, 浸潤前線で解の振動が発生しないだけではなく, 解の収束性がよく, かつ, マスバランスが保たれるように特徴付けられなければならない. この研究では, 流体のマスバランスと浸潤前線における解の振動に特に注目して, 水―NAPLの2相流方程式に関する圧力型方程式, 飽和度をパラメーターとするか否かにより区分される混合型と圧力飽和度型方程式に関する有限要素法により得られた数値解を比較した. 各々の方程式の数値解の精度に関する調査は, 圧力型方程式より混合型および圧力飽和度型方程式の方が確な結果が得られることを示している. さらに, 飽和度をパラメーターとする混合型方程式は飽和度をパラメーターとしない方程式よりよい結果を得る.
  • 松尾 保成, 荒木 宏之, 古賀 憲一
    2002 年 2002 巻 720 号 p. 39-44
    発行日: 2002/11/22
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    本研究では, 水産加工場からの未利用資源であるサルボウ貝殻を再利用した河川水質浄化施設の開発を行うために, カラム基礎実験により水質浄化施設の接触材としての適用可能性と処理特性について検討した. さらに, 接触酸化法における基本的浄化特性の解明を行った. その結果, サルボウ貝殻の形成する複雑な空隙が微細なSSを捕捉し安定した処理水質が得られること, またサルボウ貝殻は他の接触材と比較して目詰まりしにくい優れた形状特性を持っていることを明らかにした.
  • 松尾 保成, 荒木 宏之, 古賀 憲一
    2002 年 2002 巻 720 号 p. 45-51
    発行日: 2002/11/22
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    本研究は, 水域直接浄化システムの基礎的研究で基本特性を明らかにしたサルボウ貝殻 (水産加工場からの未利用資源) を接触材に用いた水質浄化システムの実用化を目指して, 河川水質浄化に関する実証実験を行い, 処理水質の安定性, 浄化特性, 維持管理について検討を行ったものである. その結果, 本水質浄化システムは, BOD, SS, NH4-N, 透視度に対し, 長期にわたり安定した高い浄化能力を有しており, 容易にメンテナンスを行うことができることが分かった. さらに, 本報では河川浄化施設の処理性能を負荷で評価することにより, 浄化機構を考慮した適切な設計手法について提案し, 本施設の操作因子について考察した.
  • 児玉 真史, 松永 信博, 水田 健太郎, 徳永 貴久
    2002 年 2002 巻 720 号 p. 53-61
    発行日: 2002/11/22
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    富栄養化した海域に存在する干潟上の水質の動態を把握するため, 博多湾の和白干潟において夏季および冬季の現地観測を行い, 水質変動特性とその要因について検討した. 水質の時間変動および物質収支の計算結果から, DOおよび栄養塩の収支は日中と夜間において大きく異なることが明らかとなった. 夏季日中の干潟上では一次生産が卓越し, DOの放出と無機溶存態栄養塩の取り込みが行われ, 夜間は逆にDOの消費と栄養塩の放出が行われていることが明らかになった. 一方, 冬季は夏季ほど明瞭な日中, 夜間の違いは無く, 各物質収支の絶対値も小さいことが明らかになった. また, 干潟における夏季夜間の栄養塩収支は, 沖合からの貧酸素水塊の移流の影響を受けている可能性が示唆された.
  • 櫻井 英行
    2002 年 2002 巻 720 号 p. 63-75
    発行日: 2002/11/22
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    Element-Free Galerkin 法 (EFGM) による三次元地下水浸透流解析システムを開発した. EFGMは, 有限要素法解析などにおけるメッシュ作成作業を解消する最も現実的な手法として期待されているメッシュレス解析法の一種である. ところが, 複雑な三次元形状を対象とした完全な解析システムは, 未だに開発されていない. 本稿では, EFGM解析の入力データとして, メッシュ間の非適合やメッシュ同士の重複を許す特殊なメッシュ群 (不整合メッシュ集合体) を用いることを提案する. これにより, 従来の三次元メッシュの作成や変更作業の効率が格段に向上することを論ずる. また, 三次元計算例により, その利便性を具体的に示すとともに, 本システムの解の精度と収束性, 材料不連続面の影響についても論ずる.
  • 東條 安匡, 田中 信寿, 松藤 敏彦, 松尾 孝之
    2002 年 2002 巻 720 号 p. 77-88
    発行日: 2002/11/22
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    焼却灰層内の水分移動現象を明らかにするために一次元/二次元の不飽和浸透実験を行った. パルス状の降雨に対する焼却灰層からの一次元流出応答は早く, 均質系媒体を対象とした不飽和浸透理論では, この実験結果を良好に再現し得なかった. 一方, 不飽和透水係数を測定するために実施した流束制御法では, 流束と含水率の関係を定めることができなかったが, 3ヶ月間の連続降水実験の結果から急速移動水が支配的であることを明らかにし, 急激に増加する含水率を分離することで一次元の水分移動式を求め, パルス状降水実験の流出応答を再現した. 二次元不飽和浸透においても急流水移動を対象とした横方向水分移動式を求める方法を示し, 流出分布を再現できることを示した.
  • 中川 啓, 恒松 高洋
    2002 年 2002 巻 720 号 p. 89-97
    発行日: 2002/11/22
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    ファイトレメディエーションは植物の生理代謝作用を利用する環境修復技術である. 本研究では, 博多据りカブ Brassica Rapa のファイトレメディエーションへの適用可能性を調べるため, 2つの栽培実験を行った. それは, 1) 銅とカドミウムの重金属複合汚染に対して, 汚染レベルや土壌タイプでの重金属の抽出濃度や抽出量の違いを調べる実験と, 2) 植物栽培中における重金属の時空間移動特性を調べるための実験である. これらの実験結果から, カブは銅とカドミウムを集積・茎葉部へ貯留する能力を持つ可能性があること, 栽培期間中, これらの重金属に対して耐性を示すこと, カブがカドミウムの可溶性フラクションを吸収していることが明らかとなった.
  • Miguel Angel LOPEZ ZAVALA, Naoyuki FUNAMIZU, Tetsuo TAKAKUWA
    2002 年 2002 巻 720 号 p. 99-105
    発行日: 2002/11/22
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    Characterization of organic matter attending biodegradability is a common practice when a bio-kinetic model is used to describe the reaction rates at which organic matter of wastewater is biodegraded. However, procedures for characterizing organic matter contained in feces have not been reported yet. This paper deals with the characterization of feces; two approaches for characterizing organic matter of feces are discussed based on physicochemical determinations and biological response during aerobic degradation. Application of those procedures leaded to characterization of feces in terms of chemical oxygen demand (COD) and mass units.
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