地下空間は, トンネル, 地下発電所, 地下街などの社会基盤施設としての利用だけでなく, アート空間やアミューズメント空間として利用することが考えられる. しかし, 一般に人々は地下空間に対して暗い, 狭い, 怖い, といったネガティブなイメージを持つことが多く, 力学的立場からのみではなく, 空間の快適性など感性的要素を取り込んで設計できれば, より良い地下空間デザインができるのではないかと思われる.
本研究は, 感性と力学を総合した地下空間の形状デザインの可能性を検討することを目的とし, 地下空間形状に対して, 感性的な快適性の評価と力学解析による安全性の評価を行い, それらの結果を用いて地下空間形状を総合的に評価する方法を提案する.
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