土木学会論文集
Online ISSN : 1882-7187
Print ISSN : 0289-7806
2005 巻 , 790 号
VII-35
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
[投稿論文]
和文論文
  • 登坂 充博, 李 玉友, 野池 達也
    2005 年 2005 巻 790 号 p. 790_1-790_10
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/04/07
    ジャーナル フリー
    本研究では連続水素発酵における混合ミクロフローラの微生物と水素生産性との関係を調べることを目的として, グルコースを基質とした同一条件下で, 5つの異なる植種微生物源 (消化汚泥, 活性汚泥, サイロ爆発を起こした大豆粕, コンポスト, 熱処理消化汚泥) を用いた連続実験を行った. 水素生成および代謝産物は植種微生物源の違いによって明らか差が見られた. また, 馴養過程における微生物群集の構造解析にPCR-DGGE法を適用し, DGGEバンドの塩基配列を解読した結果, 高い水素収率の得られた系ではClostridium acetobutylicumClostridium pasteurianumが関わっていることが示唆された.
  • 井村 秀文, 中村 英佑, 森杉 雅史
    2005 年 2005 巻 790 号 p. 790_11-790_23
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/04/07
    ジャーナル フリー
    経済のグローバル化に伴い, 貿易を通じた環境負荷の国際的相互依存関係が強まっている. 環境負荷の大きな生産活動を国外に移転して自国内での見かけ上の環境負荷を小さく抑える国がある一方, 環境負荷の大きな工業製品を生産し, これを輸出して高い経済成長を遂げる国もある. このことは, 環境保護に対する各国の「共通だが差異のある責任」を論じる上で重要である. 本論文では, エネルギーCO2及び土地を指標とし, 1985, 1990, 1995年の日本, 中国, 東南アジア諸国, 米国の貿易を通じた環境負荷の相互依存関係を定量化し, その時間的変化の要因分析を行った. この結果, 財・サービスの輸出入に伴う環境負荷のフローの大きな部分は, 米国と中国を中心に形成されていた. とりわけ, 高い経済成長とともに中国から日本, 米国等に向けたCO2フローの増大が顕著であった.
  • 桑江 朝比呂
    2005 年 2005 巻 790 号 p. 790_25-790_34
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/04/07
    ジャーナル フリー
    大型の干潟実験水槽や三河湾造成干潟で得られたデータなどを用いて, 造成干潟における生態系の構造や機能の一般的特徴や自律安定性について述べた. 造成干潟において頻発しがちな大きな地形変化とりわけ標高の上昇は, 底生生物の個体密度を大きく減少させ, 生態系の自律安定化の障害となっていた. 造成干潟において底生生物の種類数が安定するまでに, 造成後2-6年以上要することがわかった. したがって, 事後モニタリングを長期間実施する必要性が示された. 種類数の安定化に要する時間は, 底生生物の幼生供給や成体の移入の効率性に影響を受けていると考えられた.
  • 藤縄 克之, 増岡 健太郎, 長野 宇規, 渡辺 紹裕
    2005 年 2005 巻 790 号 p. 790_35-790_48
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/04/07
    ジャーナル フリー
    日本列島は海に囲まれ, 重要な社会経済基盤がゼロメートル地帯に集積しているため, 地球温暖化に伴う海面上昇が海岸帯水層中の地下水システムに及ぼす影響を予測しておく必要がある. そこで, 地表湛水の処理が可能で, 地表面が傾斜した地域へも適用できる塩水浸入解析のための数値解法, SIFEC (Salt-water Intrusion by Finite Elements and Characteristics), を開発した. 本法では, 密度流を解析するためのガラーキン型有限要素法と物質輸送を解析するための特性曲線型有限要素法を連成させ, 移流方程式の解析においては濃度補間の精度を向上させるため, single-step reverse particle trackingに双2次内挿スキームを採用している. 本法の解析精度を検討するため実験結果および他の解析結果と比較したところ, 極めて良好な結果が得られた.
  • 渡辺 幸三, 大村 達夫
    2005 年 2005 巻 790 号 p. 790_49-790_58
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/04/07
    ジャーナル フリー
    ダム湖は河川水生昆虫の幼虫のドリフトと成虫の飛行を遮断するため, ダム上下流地点間の遺伝的分化やそれに伴う各地点の遺伝的多様性の低下を引き起こす恐れがある. また, 成虫の飛行距離の観点から, 湛水面積が大きいダム湖ほど遺伝的分化が大きいことが予想される. 本研究は湛水面積が異なる6つのダム湖を対象に, ダム湖で分断された河川と隣接するコントロール河川に生息するヒゲナガカワトビケラ地域集団のRAPD解析を行った. 解析の結果, 6つのダム湖のうち, 湛水面積が3.27 km2以上の2つのダム湖において遺伝的分化が起きていることがわかった. また, 遺伝的多様性を低下させる要因として, ダムによる遺伝子流動の低下よりも, 各地点の集団サイズの低下がより強く影響していることが明らかになった.
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