建設施工現場では,エネルギー使用量の7割弱をトラックや重機等が使用する軽油が占めているため,省燃費運転の教育・指導が,燃費向上やCO
2削減に効果的である.省燃費運転教育は,安価で手軽に実施することが可能であり高い効果が期待できるが,教育効果を長期間維持していくためには,省燃費運転の実施状況や効果を正しく把握・評価する必要がある.本研究では,建設施工現場のダンプトラックを対象として,車両速度とエンジン回転速度の2つのデータから,省燃費運転の実施状況や燃費向上効果を定量的に評価する手法について検討を行った.本手法では,車種や走行条件(渋滞等)の違いを考慮した「理想的な省燃費運転モデル」を作成し,これを指標とすることで,省燃費運転の実施状況や燃費向上効果を統一的に評価・比較することが可能である.
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