土木学会論文集F4(建設マネジメント)
Online ISSN : 2185-6605
ISSN-L : 2185-6605
67 巻 , 1 号
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和文論文
  • 小川 貴裕, 藤森 裕二, 紅谷 昇平, 貝戸 清之, 小林 潔司
    2011 年 67 巻 1 号 p. 14-32
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/02/18
    ジャーナル フリー
     本研究では,港湾護岸施設の矢板構造物を対象として,予算制約の下で期待ライフサイクル費用の低減に資するような矢板構造物の維持補修政策と,矢板構造物群全体を対象とした維持補修優先順位を求める方法論を提案する.具体的には,地震動に対する矢板構造物の力学的安定性を評価する.さらに,力学的安定性の評価結果に基づいて矢板構造物補修の優先順位を決定し,矢板構造物群全体の劣化・補修過程を記述するハイブリッド型シミュレーションモデルを提案する.その上で,予算制約の下で,地震被害も考慮に入れた期待ライフサイクル費用を可能な限り低減するような望ましい維持補修政策,優先順位決定ルールを求めるための方法論を提案する.さらに,現実の矢板構造物群を対象として,本研究で提案した方法論の有効性を実証的に検証する.
  • 堀 倫裕, 鶴田 岳志, 貝戸 清之, 小林 潔司
    2011 年 67 巻 1 号 p. 33-52
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/02/18
    ジャーナル フリー
     下水処理施設は,保全管理方式が異なる複数の資産群から構成されており,補修や再構築に要する財源も様々である.したがって,維持管理計画を最適化し,事業の安定性・継続性を確保していくためには,異なる資産管理方式および資金調達方式を同時に考慮したライフサイクル費用分析が必要となる.さらに,下水道事業体は公営企業として財務会計を有する場合も多く,財務会計と有機的に連携した管理会計を構築することが重要である.本研究では,下水処理施設のアセットマネジメントに資する管理会計システムを提案するとともに,管理会計シミュレーションを通じて,ライフサイクル費用の低減に貢献するようなアセットマネジメント戦略を検討するための方法論を提案する.さらに,適用事例を通じて方法論の有効性を検討する.
  • 朝稲 啓太, 朝稲 渉, 白土 竜馬, 吉田 隆一, 橋本 正明
    2011 年 67 巻 1 号 p. 53-62
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/02/18
    ジャーナル フリー
     本論文は,建設生産における施工プロジェクトについて,工期の遅延やコスト増加を引き起こす資機材納入や回答の調達管理の課題を整理し,計画工程と実施工程の差異が調達活動と同期されていないことを明らかにした.その後,調達管理と工程管理を同期させた管理手法を整理し,事例企業への試行を通じて,管理手法の具現化に必要な条件を述べ,事例企業を例に管理手順を構築し適用した.適用前後を比較することで,調達活動が工程管理と同期できていることを確認し,本管理手法の有効性を検証した.さらに,本管理手法が調達遅れによるプロジェクトの遅延防止のみならず,更なる工期短縮,ならびにコスト削減にも期待できることを示した.
  • 關 豊
    2011 年 67 巻 1 号 p. 63-73
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
     わが国の鉄道は,政府の近代化政策のトップ・ランナーとして明治5 年(1872)10 月に新橋・横浜間で開業したのが始まりである.わが国の鉄道建設は,殖産興業を急ぐため同時並行的に鉄道網を整備する必要があったことから請負契約を多く採用してきた.わが国の請負契約と積算は,紛れもなく鉄道工事が先駆けとなって発展してきた.この史実に基づき,本論文は鉄道工事における請負契約と積算の歴史的変遷を明らかにすることを試みた.
     その結果,a) 個別の工事の都度請負契約書と仕様書が定められた“創成期”,b) 請負契約書と仕様書の書式が統一化され発展した“成長期”,c) 組織的に予定価格の体系,積算の方法,歩掛等が標準化された“成熟期”の3 区分に大別できることを明らかにした.
和文報告
  • 梶谷 義雄, 山本 広祐, 豊田 康嗣, 中島 正人
    2011 年 67 巻 1 号 p. 1-13
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/01/20
    ジャーナル フリー
     本研究では,水力発電施設の災害や事故による社会的影響を対象に,その分析手法や分析結果の効果的な活用方法について検討する.まず,過去の水力発電施設の被害事例の調査や分析を通じて,将来的に懸念される社会的影響発生のシナリオを構築する.次いで,過去事例にも散見される水力発電施設からの溢水が発生するシナリオを対象に,その定量的な分析手法について検討を行う.最後に,事例分析として,仮想的な水力発電施設や地域の人口・経済データを対象に,導水路損壊による社会的影響評価を実施し,被害額や発電による便益の観点から,災害対策優先度などの水力発電施設の維持管理戦略への反映可能性について考察した結果を報告する.
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