土木学会論文集F4(建設マネジメント)
Online ISSN : 2185-6605
ISSN-L : 2185-6605
68 巻 , 3 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
和文論文
  • 貝戸 清之, 福田 泰樹, 起塚 亮輔, 橋爪 謙治, 出口 宗浩, 横山 和昭
    2012 年 68 巻 3 号 p. 123-140
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/10/19
    ジャーナル フリー
     西日本高速道路(株)が管理する高速道路においては長年に亘り,遊離石灰法によって橋梁RC床版の健全度評価が実施されている.本研究では目視点検を通して蓄積されたデータを用いてRC床版の劣化予測を実施する.具体的には,混合マルコフ劣化ハザードモデルを適用し,床版個々の劣化過程に介在する異質性を含めた劣化予測を行う.また,管理対象とするRC床版の劣化速度の相対評価を通した補修優先順位の決定手法を示し,実務における補修実績との定性的な比較により,過去の補修の妥当性を実証的に検証する.さらに,近年,遊離石灰法に加えて,漏水や剥離の面積率を評価する劣化度法が試行的に一部検討されている.このような個々の床版に固有の詳細情報を考慮することで劣化予測および意思決定の精度向上にどの程度寄与するかを検証する.
  • 小濱 健吾, 貝戸 清之, 青木 一也, 小林 潔司, 福田 泰樹
    2012 年 68 巻 3 号 p. 141-156
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/10/19
    ジャーナル フリー
     本研究では,社会基盤施設に対する需要の減少と劣化過程の進展により,将来時点において施設廃棄が予定されているような社会基盤施設の最適管理政策を検討する方法論を提案する.社会基盤施設は耐久性を有しており,安全性,経済性に問題がなければ継続的に運用することが可能である.本研究では,1)社会基盤施設を直ちに廃棄する,2)必要最低限の維持業務のみを実施する,3)施設の補修を継続的に実施する,という3つの施設管理政策をとりあげる.その上で,施設需要や劣化状態を考慮し,施設管理政策を最適に転換するようなアセットマネジメント政策を求める最適廃棄・補修モデルを提案する.さらに,具体的事例を通じて,提案した最適廃棄・補修モデルの有効性を実証的に考察する.
  • 松岡 弘大, 貝戸 清之, 石井 秀和
    2012 年 68 巻 3 号 p. 157-174
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/10/19
    ジャーナル フリー
     本研究では供用開始後86年が経過した24連の鋼鉄道橋を対象として,列車走行試験およびインパルスハンマー試験を通して,振動特性(固有振動数,振動モード形)の同定を実施した.24連は全て同一の構造形式を有し,同一の荷重条件とほぼ同様の環境条件の下で供用されている.同定した振動特性(70Hzまでの12モード)を相対的に比較した結果,24連の振動特性に明確な差異は確認できず,供用開始後86年が経過しても適切な維持管理のもとにおいては振動特性はなお均質であることが判明した.さらに,列車走行試験により同定した振動特性と,構造諸元や列車諸元との関係を統計的に分析した結果,レールジョイントに近い計測点ほど振動モード形のモード振幅が有意に増加すること,その影響度はモードごとに異なることを明らかにした.
  • 松岡 弘大, 貝戸 清之, 徳永 宗正, 渡辺 勉, 曽我部 正道
    2012 年 68 巻 3 号 p. 175-192
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
     本研究では移動型モニタリングに資する基礎的検討として,走行列車の車軸加速度応答から鉄道橋の固有振動数の抽出を試みる.はじめに,実物大の列車と橋梁を利用した列車走行試験を実施し,車軸加速度の周波数特性から橋梁通過中の卓越振動数を抽出するとともに,それらの再現性と速度依存性を確認する.つぎに,車軸加速度への橋梁固有の振動成分の寄与を確認するために,卓越振動数を抽出し,橋梁の固有振動数,締結装置や車軸間隔に起因する卓越振動数,他の構造物通過時の卓越振動数と比較する.さらに,橋梁側で計測した加速度応答を用いて,橋梁のモード成分の時間的変動を分析する.その結果,本研究で利用した列車・橋梁では82Hz付近の橋梁固有の振動成分が車軸の卓越振動数の形成に寄与することを確認した.
  • 米田 雅子
    2012 年 68 巻 3 号 p. 193-210
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
     我が国の過疎地では,公共事業の減少により,地方の建設業が,農業・林業に参入する動きがある.本論文は,過疎地の建設業の農業・林業参入における課題と可能性を洗い出し,参入を促進するための対応策を考察することを目的とする.調査方法は,農業に参入した建設会社の文献調査・アンケート調査,林業に参入をめざす建設会社のヒアリング調査・アンケート調査である.その結果,農業・林業参入においては,建設業の技術や機械力を生かす可能性が見られるものの,事業性の確保,技術やノウハウの習得,資金の調達,業習慣(業種毎の習慣)の相違,参入に関わる制度に様々な課題があることがわかり,その対応策を考察した.
  • 嵩 直人, 小澤 一雅
    2012 年 68 巻 3 号 p. 211-219
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/12/20
    ジャーナル フリー
     本論文では,国土交通省発注工事における高度技術提案型総合評価方式(一般土木,鋼橋上部,及びPC)を対象に,現状の入札競争状態を評価することを目的として,平成18年度~平成22年度公告分の入札調書を基に,入札結果の傾向を分析した.
     分析の結果,入札結果の傾向には工種ごとに特徴があり,一般土木のトンネル工事,シールド工事,及びPCにおいては,調査基準価格未満における価格競争が生じており,他工種に比べて価格勝負の要素が強い入札競争状態であることが窺えた.さらに,上記3工種においては,参加者数が他工種に比べて多く,かつ技術評価点の最高点と次点の比が他工種に比べて小さいという特徴があることを確認した.
  • 加藤 絵万, 川端 雄一郎, 岩波 光保
    2012 年 68 巻 3 号 p. 220-233
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/12/20
    ジャーナル フリー
     本研究では,係留施設の利便性および利用上の安全性が失われることを,係留施設の機能低下と位置付け,エプロンや附帯設備等の変状が施設の機能低下に及ぼす影響を定量的に評価する手法を構築することを目的とした.検討にあたって,港湾施設管理者および利用者を対象とした実態調査により,エプロンや附帯設備等の変状と施設の機能低下の関連について現状を把握した.調査結果の統計分析により,各設備等の変状が係留施設の機能低下に及ぼす影響の程度,および各設備等の劣化度と機能低下の関係を評価し,最終的に,係留施設の機能低下を定量的に評価する手法を構築した.
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