土木学会論文集D
Online ISSN : 1880-6058
ISSN-L : 1880-6058
63 巻 , 2 号
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特集(ソフトコンピューティングの土木計画への応用)
  • 秋山 孝正
    2007 年 63 巻 2 号 p. 101-102
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/04/21
    ジャーナル フリー
  • Tadashi YAMADA, Bona Frazila RUSS, Jun CASTRO
    2007 年 63 巻 2 号 p. 103-109
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/04/21
    ジャーナル フリー
    Designing a multimodal freight transport network is essential especially for regions and countries where lack of attention is given on the planning of multimodal transport systems. This paper proposes a model that can be used as a tool for strategic level of multimodal transport planning, particularly in freight terminal development and freight transport network design. The model determines an optimal freight transport network expansion plan, which selects an optimal set of actions from a number of possible actions.
    The model is developed within the framework of bi-level programming problem, where a multimodal multi-user assignment technique is incorporated within the lower level problem that explicitly takes into account passenger and freight flows, and the various activities within the terminals. The upper level problem optimises the combination of actions such that the freight-related benefit-cost ratio is maximised. The feasible actions include improving the existing infrastructure as well as establishing new roads, sea links and freight terminals. This type of problem can be considered as a combinatorial optimisation problem, where evolutionary computation techniques based on genetic algorithms can be applied as solution procedures.
    The model is tested on the freight transport network in Java Island, Indonesia, where freight transport network development is desired to increase the utilisation of other modes rather than road-based vehicles. Results revealed that the procedure based on Genetic Local Search could provide better performance and could adequately find the best combination of actions among available alternatives.
  • 中山 晶一朗, 高山 純一, 佐藤 達生, 北村 隆一
    2007 年 63 巻 2 号 p. 110-121
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/04/21
    ジャーナル フリー
     計算機の性能の向上などを背景に,ソフトコンピューティング理論・技術が急速に進歩している.ソフトコンピューティングはモデリングの自由度が高く,既存研究とは異なった視点から交通の研究を行うことが期待できる.本研究では,そのようなソフトコンピューティングの一つである「エージェント」を交通システムのday-to-day ダイナミクス等の分析に適用する.本研究では,出発時刻及び経路を同時に選択する適応的エージェントの集合として交通システムをモデル化し,そのシステム及びエージェントのday-to-day ダイナミクス等の挙動分析を行う.
  • 田中 尚人, 小島 弘子, 奥嶋 政嗣, 秋山 孝正
    2007 年 63 巻 2 号 p. 122-133
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/04/21
    ジャーナル フリー
     都市景観評価においては定量的指標を含む体系的な評価方法の導入が重要である.本研究では,都市景観評価のための知識ベースシステムを用いて,地方都市の景観構成に関する実証的な分析を試みる.このため,既存研究で作成した集合住宅を対象とする「都市景観評価システム」を高度化し,体系的な都市景観評価システムを構築する.具体的には,景観評価に関する知識を収集・整理し,都市景観全般を対象とした詳細な都市景観評価結果の提示を可能なシステムとした.これより,地方都市における景観形成に対する有益な知見が整理されるとともに,都市景観評価に関する知識の再構成と実用的利用が容易となった.
  • 奥嶋 政嗣, 秋山 孝正
    2007 年 63 巻 2 号 p. 134-144
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/04/21
    ジャーナル フリー
     本研究では,都市交通現象を多様な構成要素に基づく複雑系として取り扱う.特に,都市交通政策導入時の交通行動変化を,自律的な交通行動主体を基本とした人工社会モデルにおいて構成する.いわゆる仮想社会におけるマルチエージェントシミュレーションにより,日常的な交通行動変化を観測する.既存の複雑系研究と同様に交通行動の複雑な様相の具体的な記述を試みる.特に人工社会のエージェントによる局所的変化とシステム全体との相互作用から生じる大局的現象を観測することで,都市交通現象の発生メカニズムを分析する.これより最終的に都市交通現象の複雑系としての解析可能性が整理できる.
  • 秋山 孝正, 奥嶋 政嗣
    2007 年 63 巻 2 号 p. 145-157
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/04/21
    ジャーナル フリー
     本研究では機械学習における決定木を用いて,交通行動の意思決定構造の記述を試みる.具体的には,ID3,C4.5,ファジィID3,ファジィC4.5の4種類の決定木アルゴリズムを用いて交通機関選択モデルを構成する.大量のデータからの知識獲得を前提とするモデル化は従来の方法に比べて,多様な意思決定構造の表現と推計精度向上の点から有効性が示される.また事後的な枝刈を実行して,情報量を整理することによって,多様性を持つ高精度な判別が可能なファジィ決定木を構成できることが示された.最終的にデータの情報量利得を基本とする決定木の交通行動分析への適用可能性が示された.
和文論文
  • 木村 秀治, 石川 良文, 片田 敏孝, 浅野 和広, 佐藤 尚
    2007 年 63 巻 2 号 p. 88-100
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/04/21
    ジャーナル フリー
     水害による被害額の算定は,一般的に「治水経済調査マニュアル(案) 国土交通省河川局」に基づき行われるが,同マニュアルは,被害額の算定において,全国平均や都道府県別の基礎数量や被害率の数値を用いていること,事業所の営業停止による被災地域以外への波及被害の算定方法を明示していないことなどから,多くの事業所が存在する都市部での水害,「都市型水害」の被害額を的確に捉えることが出来ない.そこで,著者らは,典型的な「都市型水害」であった2000年9月の東海豪雨災害の被災地域の事業所を対象にアンケート調査を実施して,事業所被害の構造的特質(時間的な構造,空間的な波及構造)を分析・研究し,都市型水害の被害額を的確に捉える手法を検討した.
  • 出村 嘉史, 大住 由布子, 川崎 雅史, 樋口 忠彦
    2007 年 63 巻 2 号 p. 158-168
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/06/20
    ジャーナル フリー
     本研究は,本居宣長という個人の目を借りて,門前町が形成されて京都の中でも有数の名所巡りの景域を形成しはじめる18世紀中葉の「清水祗園あたり」における,行楽の空間の構造を明らかにするものである.予め同時代の地図資料,絵図資料から領域の敷地及び経路の構成を把握した上で,本居宣長の『在京日記』(1752-1757)の全記述から「清水祗園あたり」における宣長の体験内容を読み解き,行楽の拠点となった場所と,宣長の足取りの特性を分析した.その結果,宣長によって経験された同景域における,細かなループ状の経路が幾つも重なりあい社寺境内と門前の両方を渡り歩く路傍に4種類の行楽の拠点が配置されている構造が見出され,それぞれの拠点における場づくりの性質が示された.
  • 萩原 剛, 藤井 聡
    2007 年 63 巻 2 号 p. 169-181
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/06/20
    ジャーナル フリー
     近年,実務的・学術的に検討が進められているモビリティ・マネジメントにおいては,「居住地域」や「学校」における取り組みに比べて「職場」におけるモビリティ・マネジメント(職場MM)の取り組みの蓄積が不十分であると考えられる.この認識の下,本研究では職場MM,とりわけ「職場組織」の変容を通して人々の交通行動変容を期待する「組織的プログラム」について検討を行うことを目的として,埼玉県内の事業所を対象としたアンケート調査を実施し,分析を行った.その結果,多くの事業所がマイカー通勤抑制組織目標を有している一方,従業員はマイカー通勤抑制の取り組みに対して反対しているであろうと考えていること,ならびにマイカー通勤抑制組織目標の規定因には「利己的動機」と「公共的動機」の双方が存在することが示された.
  • 二井 昭佳, 齋藤 潮
    2007 年 63 巻 2 号 p. 182-189
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/06/20
    ジャーナル フリー
     本論文では,海図に記載の山アテにかかわる海上地名「~出シ」を対象として,「~出シ」とその周辺におけるアテ山の地景の変化に注目し,「~出シ」を特徴付けている地景,その地景が得られる場所と海底地形の対応関係について考察した.その結果,「~出シ」はアテ山の見かけの位置関係が変化するなかで,可視⇔不可視,相接⇔乖離に挟まれてオヤ山とシタ山が関係付けられる地景の持続領域に相当し,その領域が集魚効果の高い海底隆起部とおおむね対応することを示した.また,その領域が海底隆起部の大きさに依存せずおおむね350m以下になることから,数分の移動の間に認識されやすい地景の変化の存在が「~出シ」における山アテの特徴だと指摘した.加えて「~出シ」に対応する地景を12種類に分類した.
  • 松中 亮治, 青山 吉隆, 柄谷 友香, 佐藤 寛之
    2007 年 63 巻 2 号 p. 190-202
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/06/20
    ジャーナル フリー
     本研究では,事業の社会的便益,ならびに,その長期的最大化,関連主体間の合意形成の得やすさなどの観点から,バリアフリー施設の整備優先順位を評価するための複数の評価基準を設定し,それぞれの基準に従う整備優先順位を探索した.その際,経年的な優先順序の比較においては極めて多数の組み合わせが考えられるため,遺伝アルゴリズムを用いて,各基準に従う整備優先順位を探索した.対象地域として京都市をとりあげ,交通バリアフリー法の法制度や自治体・公共交通事業者の予算制約を考慮し,多数の重点整備地区において複数の事業者が関連している状況下における整備優先順序について分析した.さらに,各評価基準に基づく整備優先順位を,実際に京都市が策定しているバリアフリー全体構想に基づく優先順位とも比較し,その特徴を明確化した.
  • 小嶋 文, 久保田 尚, 崔 正秀, 大和谷 敦史, 坂本 邦宏
    2007 年 63 巻 2 号 p. 203-215
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/06/20
    ジャーナル フリー
     意識調査や住民参加の場で意見を表明しない住民(ここではそれをサイレント層と呼ぶ)に対する問題意識が高まっている.本研究では,地区交通計画策に対して意思表示をしない住民の意識の把握を目的とした分析を行った.サイレントマジョリティについては,一般的に肯定的な意見を持っているため意見表明しないというイメージを持たれているが,本研究で定義した地区交通計画におけるサイレント層については,そのイメージとは異なる実態を持つことが明らかになった.また,地域住民の地区の交通問題への認識は,ごく身近な範囲に限られていることと,そのことが意見表明の有無に関係していることが分かった.更に,交通計画の策定が具体的になるにつれて,問題の対処方法や,調査主体の種類によって調査に無回答になる住民も存在することが認められた.
  • 鳩山 紀一郎, 板橋 慎寛
    2007 年 63 巻 2 号 p. 223-232
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/06/20
    ジャーナル フリー
     わが国の大規模信号交差点における長い信号サイクル長を短縮することは,交通渋滞や交通事故,環境悪化などの諸問題の改善に繋がる有効な対策の一つと考えられており,その実現のためには歩行者が安心して利用できる中央帯の設計方法を把握した上で,歩行者の二段階横断方式を前提とした交差点設計・制御を行う必要がある.そこで本研究では,中央帯滞留時の歩行者の生理心理を歩行シミュレータを用いた室内実験から計測し,歩行者の不安感が中央帯の幅員の増加や防護設備の設置によって軽減される様子や,中央帯に対して歩行者が抱くイメージと不安感の関係性を把握した.そしてその結果から,歩行者の不安感の視点から中央帯のサービス水準を設定する方法や,歩行者の不安感軽減のための更なる工夫について考察した.
  • 安藤 昭, 赤谷 隆一
    2007 年 63 巻 2 号 p. 233-241
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/06/20
    ジャーナル フリー
     本研究は,コオロギ等昆虫の発音を刺激とする場合の日本人とアングロサクソン系欧米人の音の評価とその意味について比較検討したものである.分析の結果,比較的馴染みのない刺激音であるアングロサクソン系欧米人においては,昆虫の種によって“騒音”を想起させる聴覚反応または“自然風景”を想起させる視聴覚反応として処理され評価は低い.一方,馴染み深い刺激である日本人においては,昆虫の種にかかわらず“原風景”を想起させる視聴覚反応として処理され,総じて評価が高いことが明らかとなった.本研究によって,特定の地域や場所の基調音がどのように形成されていくかを解明する新たな手掛かりを得た.
  • 河野 達仁, 小徳 利章, 織田澤 利守
    2007 年 63 巻 2 号 p. 242-254
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/06/20
    ジャーナル フリー
     現在,人口減少や高齢化が,日本をはじめとして先進国の多くで進んでいる.経済に様々な影響を与えることが懸念されている人口減少や高齢化は,都市における居住分布にも影響を与えると考えられる.そこで本研究は,人口減少や高齢化を含めた人口動態が都市内居住分布と厚生に与える影響に関する理論分析を行う.モデルとして,若年層と高齢層を取り扱うために世代重複モデルを用い,都市空間を表現するためにアメニティ水準の異なる2ゾーンで構成されるclosed cityとする.主体としては,2期間耐久する住居用ビルを供給するデベロッパーと2期間生存する住民が存在している.結果として,人口動態変化やゾーン間のアメニティ水準差が年齢階層別の人口分布パターンと世代ごとの厚生へ与える影響を示す.
和文報告
  • 服部 進, 長谷川 博幸, 小野 徹
    2007 年 63 巻 2 号 p. 216-222
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/06/20
    ジャーナル フリー
     東京湾内で網型RTK-GPSの1つであるFKP方式の安定性を調べる実験を行った.基準局として国土地理院の電子基準点を使い3つの段階で安定性を調べた.まず電子基準点自身の安定性を見るため,東京近辺の14点の電子基準点の公式座標値と日々座標値の差を7ヶ月間連続的に調べた.つぎに,東京湾周辺の電子基準点5点を基準局として,FKP方式で新横浜に置いた私設局の座標を50日間計測して安定性を調べた.最後に東京湾中央の駐車場に移動局を置き,同じ5点の電子基準点を使って,その座標をFKP方式で計測した.この結果,平面位置で6mm,高さ方向で11mmの精度を得た.この結果は将来広域の土木計測や船舶の精密ナビゲーションに有望な方法であることを示している.
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