土木学会論文集H(教育)
Online ISSN : 1884-7781
67 巻 , 1 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
和文論文
  • 長谷川 明, 阿波 稔, 金子 賢治, 桃井 龍慈, 月永 洋一, 熊谷 浩二
    2011 年 67 巻 1 号 p. 1-11
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/08/19
    ジャーナル フリー
     2009年八戸工業大学は,これまでの環境建設工学科と建築工学科を融合させた土木建築工学科をスタートさせた.本学科の目的は,土木と建築に関わる地域の人材育成のための教育と,地域に関わる課題解決のための研究活動,そしてこれらの活動を通した地域貢献である.特に,本学科に融合された環境建設工学科が日本技術者教育認定機構(JABEE)から認定された教育機関の一つであることを考えれば,優れた教育の継続が期待されている.本学は,1993年から自己点検評価活動等を通して教育改善活動を進めてきているが,融合された学科としての共通の魅力を生み出さなければならない.本文は,本学科における魅力ある教育づくりのための教育改善活動と教育改善を主目的とした教育満足度調査について述べる.
  • 糟谷 賢一, 谷口 綾子, 石田 東生
    2011 年 67 巻 1 号 p. 12-21
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/20
    ジャーナル フリー
     本研究では,近年の成人の生活習慣病の増加傾向と小学生の肥満傾向を踏まえて,学校教育モビリティマネジメントの主な題材である交通と環境の関係に,交通と健康の関係を加えた授業を実施し,その効果を検証することを試みた.具体的には,神奈川県秦野市の小学校5年生とその保護者を対象とし,従来の交通環境教育を受講した群と,交通環境教育に健康問題も追加した授業を受講した群を比較することで,授業内容の違いが態度に及ぼす影響を分析した.その結果,児童の態度変容効果については,授業内容の差よりも学校間の影響の方が大きい可能性が示唆された.また,交通環境教育に健康問題を追加した授業は,従来の環境のみに着目した授業と同程度に環境と交通に関する意識が活性化することに加え,健康に関する意識も活性化することが示唆された.
  • 長谷川 明, 桃井 龍慈, 阿波 稔, 鈴木 拓也
    2011 年 67 巻 1 号 p. 32-37
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/11/18
    ジャーナル フリー
     社会資本整備の中心となる土木事業や土木技術は,人々のくらしを豊かにするために,また産業を発展させていくために重要である.地球温暖化,少子化,高齢化社会,インフラの高齢化など,新しい課題を抱える社会の発展のために,土木の重要性は変わらない.この土木を多くの人々が理解するための活動の一つとして,小学校教員のための土木事業や土木技術に関わる研修会を,地域の大学と小学校が連携し実施した.全ての国民が学習する学校教育の指導者に土木を理解いただき,それを子供たちに伝える目的で実施した.本文は,その計画,実施,および成果を報告するものである.
  • 伊藤 雅, 原 忠, 謝 孟春
    2011 年 67 巻 1 号 p. 38-44
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/11/18
    ジャーナル フリー
     本研究は,筆者らがこれまでに関わった防災講座等の防災教育の事例を対象として,教育内容と受講者の属性によって,防災意識の形成に影響の差異があるか否かについて,横断的な分析を通じて考察したものである.
     防災意識に関する5つの側面から,防災講座の内容と受講者の属性の影響を順序回帰モデルによって把握した結果,個人属性は,中学生が成人よりも意識が高く,子供を通じた教育効果が見込める結果となった.また,地域住民を対象とした方が,土地勘があり,現実感が高いことから,意識レベルが高い状況が見られた.講座内容は,実感しやすい内容として,現地の見学,液状化現象などの実験,図上訓練による実習に着目して効果を検討した結果,地震への関心と理解,そして地域防災への興味に比較的有意な影響を与えることがわかった.
  • 大島 明, 樋口 邦弘, 鵜飼 恵三
    2011 年 67 巻 1 号 p. 45-53
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/12/20
    ジャーナル フリー
     地方公共団体技術職員の技術力低下が心配されているが,その実態と原因を探る糸口として毎年報告されている会計検査院の検査報告に注目してみた.この報告の指摘事項を調べると同様な指摘事項やその繰返しであることに気づく.これらの指摘事項を分析して,見えてきたものはやはり地方公共団体技術職員の技術力低下であり,まず,その原因について考察する.次に,技術力向上を図るための対策・改善方法について考察する.併せて,筆者の具体的事例として,わかりやすく解説しているので指摘事項から学ぶこと,資格取得が有効であること.さらに,現場で工夫した内容を論文にまとめ投稿し発表することなどが,技術力向上に繋がることを紹介する.
和文報告
  • 帯屋 洋之, 石橋 慶一, 井嶋 克志, 川崎 徳明
    2011 年 67 巻 1 号 p. 22-31
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/11/18
    ジャーナル フリー
     構造力学は実学であり,建設技術者としての必須科目である.従来,構造力学を含む力学系科目では座学→演習→実験→設計製図という流れよって教育体系が構成されてきたが,近年ではこれを補完する新しい教育手法開発の取り組みも多く報告されるようになった.本稿では,2010年度に佐賀大学理工学部都市工学科で実施した「単層ラチス屋根構造の模型制作実習」について,そのねらいと手法について述べた後,得られた教育効果について報告する.本実習は,幾何学的非線形理論に基づく形態解析により単層ラチス構造の釣合形状を決定し,この数値データをもとに,格点に鉄球とマグネット,部材にストローを用いた釣合模型を作成することを特色としている.これによって,建設技術者に求められる力学的感覚と創造力が涵養されることをねらいとしている.
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