本研究は,デカンタ型遠心分離機による微細粒分の分級の実態と操作因子(RCF, feedのDS, feed体積流量)が分級性能,特に50%分級径とUFへの質量回収率に与える影響を詳細に把握することを目的とした.
Qfeed/Σ, すなわちfeed流量を遠心沈降分離面積Σで割った値に対して質量回収率
EUFの値は直線的に減少すること,
Qfeed/Σに対して50%分級径
D50Cの値は直線的に増加すること,
EUF値は
D50Cに対して直線的に減少することが判明した.
D50C近傍の細粒分を多く含む土壌では,
EUF値のバラツキが大きかった.実験から得られた
D50Cの値は自由沈降を仮定した遠心沈降の理論値と大きく異なった.土壌微細粒分の遠心沈降では,(a)干渉沈降の影響を大きく受けること,(b)微細な粒子が球形と異なる形状であること等が推察された.
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