研究では,土壌汚染措置方法の選択において外部環境負荷を一つ指標にすることを目的として,土壌溶出量基準を超過する重金属類汚染土壌に対する6つの措置方法のライフサイクルCO
2(以下,LCCO
2)を算定するモデルを構築し,モデルサイト(汚染土量900m
3)に適用し感度解析を行った.
その結果,モデルサイトにおけるLCCO
2は掘削除去で埋立処理をする措置が最大で約212,000kg-CO
2,最も小さいモニタリング措置で約2,000kg-CO
2と約106倍の差が確認された.また,汚染土量,汚染土壌の搬出方法・搬出先までの距離,難透水層確認深度をパラメータとした感度解析の結果,モニタリング措置のLCCO
2は常に最も小さいが,それ以外の工法のLCCO
2の順列は条件により変化することが確認された.
抄録全体を表示