土木学会論文集C(地圏工学)
Online ISSN : 2185-6516
ISSN-L : 2185-6516
71 巻 , 1 号
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和文論文
  • 山川 優樹, 溝江 弘樹, 千田 大, 戸田 丈, 池田 清宏, 田村 洋, 寺田 賢二郎
    2015 年 71 巻 1 号 p. 1-13
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/02/20
    ジャーナル フリー
     現在幅広く採用されている逆T字型送電鉄塔基礎の引揚支持力算定式は,主に水平地盤に設置された基礎を対象としている.一方,傾斜地盤などにおける支持力評価は,土被り重量を確保するために谷側最小根入れを確保する方法,土すい体重量を確保する方法,または各種経験的方法により行われている.これに対して,本研究では三次元弾塑性有限要素法を用いて,斜面近傍に位置する逆T字型基礎の引揚支持力評価を行った.基礎設置位置から法肩までの距離を変化させた検討を行い,その距離がある値を下回ると引揚支持力が急激に低下することを確認した.また,様々な斜面傾斜角について検討を行った結果,斜面傾斜角の増加に伴って引揚支持力が低下し,また,法肩からの距離が小さいほど斜面傾斜角の増加に伴う支持力低下程度が大きいことが分かった.
  • 稲積 真哉, 大津 宏康, 磯田 隆行
    2015 年 71 巻 1 号 p. 20-32
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/02/20
    ジャーナル フリー
     廃棄物処分場には廃棄物に起因する有害物質の封じ込め機能が期待されており,既往研究においては封じ込め機能が長期的にも十分達成される等の結果が得られている.しかしながら,特に海面廃棄物処分場は数十年にわたって供用されるにも係らず,構成部材の劣化を考慮しないまま評価が行われていることから実現象と乖離している可能性がある.本研究では,海面廃棄物処分場において重要な役割を果たす遮水工に着目し,遮水工の劣化を考慮した有害物質を含み得る廃棄物保有水の漏出挙動に関して,3次元浸透・移流分散解析を用いて長期的な定量評価を行っている.その結果の一例として,遮水工の劣化が進行しない理想状態と比較して,遮水工の劣化を考慮することで有害物質の漏出量が著しく増加する可能性が示された.
  • 近者 淳史, 兵動 正幸, 渕山 美怜, 今田 光一, 野田 翔兵
    2015 年 71 巻 1 号 p. 33-46
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/02/20
    ジャーナル フリー
     締固め作製したタイヤチップ供試体に対して,一連の排水・非排水条件で単調せん断載荷および除荷試験を行い,タイヤチップのせん断挙動およびそれに伴う体積変化挙動を調べた.また,非排水繰返し三軸試験も行い,発生する過剰間隙水圧について調べた.その結果,載荷時に発生した体積ひずみや間隙水圧は除荷時には,ほとんど0に戻ることや過剰間隙水圧そのものの発生が砂に比べ低いことが明らかとなった.次に得られた力学特性を勘案し,タイヤチップを戸建住宅基礎下に地盤材料として用いたモデルを想定し,オンライン地震応答解析を行った結果,タイヤチップの液状化防止ならびに震動の低減材としての有効性を確認した.
  • 日下部 祐基, 伊東 佳彦
    2015 年 71 巻 1 号 p. 47-54
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/02/20
    ジャーナル フリー
     岩盤の凍結融解による経年劣化の評価方法を確立することを目的に,岩石の凍結融解による強度劣化を,物性値や初期強度より推定する方法を検討した.その結果,凍結融解による岩石の強度劣化を表す強度比の対数と凍結融解サイクル数(N)の平方根との間に直線的な負の相関があることを見いだした(以下,√N近似).岩石劣化を安全側に評価するために,筆者らは√N近似と指数近似を用いた岩石劣化の近似法を構築し,両近似の回帰計算で求められる定数や両近似の境界サイクル数が岩石の動弾性係数と相関が高いことを示した.これらの結果は,対象岩石が今後凍結融解を何サイクル受けるとどの程度強度が低下するのかの予測などに利用できると考えられる.
和文ノート
  • 佐野 博昭, 山田 幹雄, 柏原 司, 金子 敏行, 澄川 圭治, 中村 貴敏
    2015 年 71 巻 1 号 p. 14-19
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/02/20
    ジャーナル フリー
     本研究では,製鋼スラグの炭酸化の進行状況を定量的に評価するために,炭酸塩(カルシウム)含有率試験の1つである強熱法について検討を行った.得られた結果より,製鋼スラグ中の炭酸カルシウムは,1)温度700℃で3時間以上強熱すると二酸化炭素が完全に離脱すること,2)強熱法により得られた炭酸カルシウム含有率は,製鋼スラグの粒径が小さいほど大きくなることが明らかとなった.また,粒径が9.5~37.5mmでは試料中に包含されている気体が温度540℃での強熱中に膨張し,試料が破裂して試験を行うことができなかった.これより,強熱法により製鋼スラグの炭酸カルシウム含有率を求めるためには,粒径4.75mm未満の試料20gを3時間以上強熱する必要があることが示された.
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