土木学会論文集C(地圏工学)
Online ISSN : 2185-6516
ISSN-L : 2185-6516
71 巻 , 2 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
和文論文
  • 長谷川 琢磨, 後藤 和幸, 田中 靖治, 西垣 誠, 野原 慎太郎
    2015 年 71 巻 2 号 p. 55-68
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/05/20
    ジャーナル フリー
     高粘性流体の注入により,割れ目内での流れの次元と流れに寄与する空隙を評価する方法を提案している.この方法の適用性を確認するために,一次元流動を模擬した鋼管での試験と,二次元流動を模擬した割れ目モデルでの試験を実施した.高粘性流体を定流量で注入した結果,鋼管では,注入圧力は時間に対して線形に増加し,一次元的な流動となること,管径が求められることが確認できた.割れ目モデルでは,注入圧力は時間に対して対数関数的に増加し,二次元流動となること,割れ目幅を求められることが確認できた.また,注入圧力の時間微分から,管径や割れ目幅の変化も評価できることがわかった.これらの結果から,高粘性流体を定流量注入する試験が割れ目の特性評価に有効であることを室内試験から確認できた.
  • 新舎 博, 堤 彩人, 菊池 喜昭
    2015 年 71 巻 2 号 p. 69-80
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/05/20
    ジャーナル フリー
     ケーソン式混成堤の水平抵抗力を増加させるためには,裏込めの設置が有効である.そこで,固化処理土からなる裏込めを設置した場合の水平抵抗力を遠心模型実験で求めた.処理土裏込めの水平抵抗力は,処理土のせん断力に基づくものと処理土と下部砂層との摩擦に基づくものとからなり,両者を比較して,小さい方が処理土裏込めの抵抗力となる.しかしながら,処理土と下部砂層との境界にすべり防止工を施すと,処理土裏込めの抵抗力は処理土のせん断強度に依存するようになり,水平抵抗力を大きく増加させることが可能となる.
  • 河野 勝宣, 北迫 勝也, 池添 保雄, 西村 強
    2015 年 71 巻 2 号 p. 81-91
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/05/20
    ジャーナル フリー
     本論文は,高速度カメラを用いた球体の自由落下-反発運動に関する室内模型実験と,その実験結果から読み取った法線方向および接線方向速度比Rn, Rtを用いた数値解析を実施して,Rtに対する衝突入射角度が及ぼす影響,衝突後の並進運動エネルギーと回転運動エネルギーとの比について検討した結果をまとめたものである.実験結果から,Rnは入射角度の違いによる明確な傾向は観察されなかったが,Rtは入射角度により変化すること,また,Rn, Rtは衝突後の並進運動エネルギーと密接に関係することがわかった.さらに,ばね-ダッシュポット-スライダー系による衝突時のモデル化により,入射角度によるRtの変化を表現可能であることを数値解析により示した.
  • 下野 宗彦, 村上 豊和, 中田 幸男
    2015 年 71 巻 2 号 p. 92-107
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/06/20
    ジャーナル フリー
     急峻な地形と脆弱な地質という素因を有す斜面を膨大に抱える我が国は,災害に強い安全な国土づくりを目指し,道路防災に対して予防保全という考え方が取り入れられている.予防保全の観点では,現時点で,明確な挙動変位を示していないのり面・斜面に対しても,斜面崩壊の素因から現状の危険度を把握する必要がある.特に中国地方は,潜在的な危険素因を有す斜面が非常に多いため,昨今の局地的集中豪雨の増加現象を鑑みると,土砂災害の予防保全に対して楽観できない状況である.
     本研究は,中国地方の地形地質・降雨傾向と過去の高速道路斜面の災害履歴の関連性について,道路防災に対する予防保全の観点から表層地質に着目して分析評価を行い,その特徴を導き出したものである.
  • 蒲原 章裕, 川越 健, 太田 岳洋, 横山 秀史, 石原 朋和, 浦越 拓野
    2015 年 71 巻 2 号 p. 108-118
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/06/20
    ジャーナル フリー
     剥離型落石の発生源となる岩盤斜面内の岩塊の安定性を打音測定で評価することを目的に,岩盤斜面を模擬した供試体に対して打音測定実験を再現する有限要素モデルを作成した.実験で得た音圧スペクトルと過渡応答解析で得た速度スペクトルの形状が概ね一致することから,解析モデルが妥当であることを確認した.次に,モード解析を行い,実験時の供試体の振動について考察した.その結果,打音測定法は岩塊の安定性にかかわる振動をとらえており,本手法により岩塊の安定性を定量的に評価できることを示した.さらに,大きさやヤング係数の異なる岩盤斜面に対して過渡応答解析を行うことで,岩盤斜面の大きさの違いが打音測定法に与える影響について検討した.最後に,現地での打音測定を行い,打音測定法が岩塊の安定性評価に適用できることを確認した.
  • 松岡 啓次, 隅谷 大作, 小椋 浩
    2015 年 71 巻 2 号 p. 125-135
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/06/20
    ジャーナル フリー
     地盤凍結工法では,立坑などの付近に凍結管を埋設し,土圧や水圧に耐える凍土を造成する.造成後,掘削や鋼材のガス切断などの加熱により,凍土の部分的な温度上昇や解凍が生じる場合がある.また,凍土造成の抑制のため,凍結管の冷却液の循環停止や温度を変更することもある.
     一般に本工法による凍結現場の凍土形状は複雑で,上記のような熱条件の時間変化があるため,経過時間に伴う凍土の範囲や温度分布の事前予測が重要である.そこで差分式による三次元非定常熱伝導解析法を導出し,差分式,境界条件を説明する.実施工の実測値と本解析法による解析値との比較を行い,また,凍土壁への熱浸入の影響を評価するために,シールドトンネルの地中接続工事を想定したモデル解析結果を示す.
和文ノート
feedback
Top