河道内砂礫州の樹林化し易さを評価する簡易指標として,植生破壊・流失評価指標に加え細粒成分の堆積に関する指標を導入し,その有効性について検討した.土砂堆積指標
SLIは,低水路との比高差が大きい場合は,砂礫州の流下方向長さが大きい場合(タイプ1)でも小さい場合(タイプ2)でも,細粒分の堆積範囲を示せる可能性があるが、比高差も流下方向長さも小さな砂礫州(タイプ3)や,植生群落が過剰に存在する砂礫州(タイプ4)に対しては,堆積の有無を評価できない傾向が見られた.砂礫州の切下げが実際された本田地先の砂礫州(タイプ1)での検討より,砂礫州の切下げによる
SLIの変化と実際の細粒成分の堆積および植生繁茂状況が対応していることから,切り下げ後の土砂堆積および植生動態状況を
SLIによって把握できる可能性を示した.
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