ジオポリマーの活性フィラーに一般廃棄物溶融スラグ微粉末を用いる場合,流動性の確保が難しい場合がある.一般廃棄物溶融スラグを粉砕した後保管して,あるいは保管した後に粉砕して用いることが,一般廃棄物溶融スラグ微粉末,モルタルのフローおよび圧縮強度に及ぼす影響を検討した.
一般廃棄物溶融スラグを粉砕した後保管して,あるいは保管した後に粉砕して用いることで,ジオポリマーモルタルのフローは改善された.気中養生を行った場合,保管期間が長いほど,一般廃棄物溶融スラグ微粉末中の水和物または炭酸カルシウムの生成量が増加し,それに伴い圧縮強度が低下した.一方,蒸気養生を行った場合,給熱下の縮重合反応により強度発現を起こすことから,保管に伴う一般廃棄物溶融スラグ微粉末の変化が圧縮強度へ及ぼす影響は小さかった.
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