土木学会論文集E1(舗装工学)
Online ISSN : 2185-6559
ISSN-L : 2185-6559
68 巻, 1 号
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和文論文
  • 伊藤 壱記, 桃谷 尚嗣, 関根 悦夫
    2012 年 68 巻 1 号 p. 1-13
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/01/20
    ジャーナル フリー
     鉄道のコンテナヤードにおけるアスファルト舗装の設計は,理論的設計法により大型荷役機械の重荷重に対応した設計を行っている.しかし,鉄道のコンテナヤード内にある列車や荷役機械が横断する本線における踏切・着発線(以下,踏切)の路盤は,荷役機械の荷重よりも小さい列車荷重で設計されているため,重荷重が作用した場合には路盤変形から生じるバラスト軌道表面をアスファルト混合物層で被覆した被覆部の破壊が問題となることがある.本研究では,重荷重に対応した踏切の新しい設計方法を開発するため,実物大載荷試験から踏切の変形特性について評価し,その結果を基に有限要素解析を適用した新しい設計方法を示した.
  • 朝川 皓之, 長山 智則, 藤野 陽三, 西川 貴文, 秋本 隆, 和泉 公比古
    2012 年 68 巻 1 号 p. 20-31
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/05/18
    ジャーナル フリー
     本研究では,定量的かつ高頻度な路面モニタリングを可能とするVehicle Intelligent Monitoring System(VIMS)を開発した.VIMSは,車両を定速走行させた際の動的応答から路面のラフネスをInternational Roughness Index(IRI)に換算して推定するシステムである.初めに計測・収録システムを開発し,車両応答の再現性を確認した.その上で,車両の鉛直加速度からIRIを推定する手法を提案し,その精度を路面性状検査車と比較することで検証した.また,計測車両や走行速度が異なる場合の推定結果のキャリブレーション手法を提案し,その有効性を検証した.最後に実道路におけるモニタリングへの適用を通してシステムの有用性を確認した.
  • 矢野 隆夫, 西山 哲, 大西 有三, 中島 伸一郎, 森石 一志, 和田 實
    2012 年 68 巻 1 号 p. 32-44
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/06/20
    ジャーナル フリー
     透水性舗装は都市環境改善および都市水害防止の対策工法として注目されている.しかし,透水性舗装における雨水の浸透は,非定常かつ不飽和状態であり,なおかつ,路盤などの湿潤状態により異なることから,雨水浸透・流出抑制効果を正確に評価することは難しい.そこで,本研究は透水性舗装のそれらの効果を解明するため,実物大舗装モデルによる散水実験を実施し,降雨強度,溢流量などの計測結果に基づき,著者らが明らかにしたポーラスアスファルト混合物および路盤材,路床材の不飽和浸透特性を用いて飽和-不飽和浸透解析を行った.その結果,透水性舗装の雨水浸透・流出抑制効果は飽和-不飽和浸透解析で評価できることを示した.
和文ノート
  • 吉田 武
    2012 年 68 巻 1 号 p. 14-19
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/03/19
    ジャーナル フリー
     舗装に関する性能規定型契約は,日本では1999年度に建設段階の性能保証として始まった.近年,道路管理者は維持管理段階での当該契約方式の適用可能性について認識し始めた.本研究の目的は,舗装の建設段階および維持管理段階における性能規定の課題を明らかにし,その対策を提案することである.本研究は,舗装の寿命は多種多様な性能毎に定められた性能基準により決まるとの認識の下,国内外の契約事例をケーススタディする.ワランティ契約において実績の平均値を性能基準とした場合でも,舗装の品質向上と長寿命化は達成される.維持管理段階の性能基準として,損傷毎の補修閾値とレスポンスタイムを考慮すべきである.
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