土木学会論文集E1（舗装工学）

抄録を表示する抄録を非表示にする

　本研究ではデジタル地表モデル(DSM)を用いた広域路面温度予測モデル(SAFFモデル)を提案するとともに，野外観測で得られた路面温度，日射フラックスおよび長波放射フラックスについて計算結果と観測結果の比較検討を行った．また，SAFFモデルでは計算の高速化を組み込み，計算時間の短縮および計算精度について検討した．
　その結果，SAFFモデルは日射フラックス，長波放射フラックスおよび路面温度の時間および空間変化を概ね再現することができ，計算期間(45時間)および対象区間全体(12.6km)に亘る路面温度の計算誤差は1.5℃であった．また，路面温度の計算誤差が1℃および2℃未満の空間的中率はそれぞれ58%および86%であった．さらに，本研究で提案する計算高速化手法は計算精度を低下させることなく，計算時間を1/23に短縮できることが分かった．

抄録全体を表示

PDF形式でダウンロード (2414K)

J-STAGEへの登録はこちら（無料）