土木学会論文集E1(舗装工学)
Online ISSN : 2185-6559
ISSN-L : 2185-6559
69 巻, 2 号
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和文論文
  • 岡本 將昭, 岡村 貴通, 氏家 勲, 笠原 篤
    2013 年 69 巻 2 号 p. 12-21
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/10/18
    ジャーナル フリー
     アスファルト混合物製造において,環境負荷を低減する技術として中温化アスファルト混合物製造技術がある.そこで我々は,アスファルトに微細発泡を発生させる中温化用添加材について検討を行った.本研究開発は,人工ゼオライトが持つ結晶空隙によりアスファルト中に微細発泡する特性に着目した.使用する人工ゼオライトは,製紙業界から排出される製紙スラッジ焼却灰から転換製造できるものを対象として中温化用添加材の開発を行った.これにより,さらなる環境負荷の低減に繋がる.また,本論文では,試作した中温化用アスファルト混合物用添加材による室内実験ならびにプラント製造実験を行った.本実験で得られた結果より,混合温度を30℃低下可能な人工ゼオライトを用いた中温化材の性能を確認した.
  • 川名 太, 久保 和幸, 竹内 康, 松井 邦人
    2013 年 69 巻 2 号 p. 22-31
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/12/20
    ジャーナル フリー
     FWD試験データの分析法としては,一般に衝撃荷重波形とたわみ波形のピーク値を用いた静的逆解析が活用されている.しかしながら,FWD試験は衝撃載荷試験であるため,荷重波形のピーク値が同じであっても載荷時間によってたわみ波形のピーク値は異なるものと考えられる.本研究では,舗装の構造評価において,荷重の載荷時間が十分に長い場合には,静的逆解析の適用が可能であるが,載荷時間が短い場合には,動的逆解析が必要となることを明らかにしている.また,FWD試験から舗装を力学的に精度良く評価するためには,動的逆解析の方が適していることを示すとともに,舗装の維持管理設計を理論的に行う場合に,動的逆解析で得られた層弾性係数を利用することを提案している.
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