太陽電池アレイ支持物の設計において重要となる風荷重は,JIS C 8955により動圧力と風力係数
CWおよびアレイ面積の積で表されるが,風力係数
CWの利用においては,アレイの迎角がθ=15~45°の範囲に限定されており,近年採用が増えている10°程度の低迎角には対応していない.また,地面からアレイまでの間隔の違いが与える影響も未検討である.翼形状を持つ物体が地面付近を移動する場合,揚力が増す地面効果現象が発生するため,翼形状に似たアレイでも同様に揚力の増加が予想される.これらの風荷重を正しく評価できれば,アレイの安全性と経済性がさらに向上することが期待できる.そこで本研究は,単体のアレイを1/20で模型化した風洞実験を実施し,迎角と支持高さを考慮した風力係数
CWの精緻化と推定を試みた.
抄録全体を表示