土木学会論文集F1(トンネル工学)
Online ISSN : 2185-6575
ISSN-L : 2185-6575
69 巻, 2 号
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和文論文
  • 屋代 勉, 田島 孝敏, 新村 亮, 山元 寛哲
    2013 年 69 巻 2 号 p. 89-104
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/07/19
    ジャーナル フリー
     シールドトンネルの施工に伴う地下水流の分断を防止するため,アルカリに反応して水を排出する性質を持つ吸水性のポリマーに着目し,施工性に優れ,早期に透水性を得ることのできる裏込め注入材の開発を行った.目標物性値を設定し,それを満足する配合を検証した.さらに,実施工を想定した実打設試験を実施し,施工性ならびに力学的特性を実験的に検証した.配合検討では透水性向上のため,膨張材および透水性を有する骨材の有効性を検証した.実験の結果,目標性能を満足する配合を決定するとともに,圧送性や充填性も問題なく,実施工に十分適用できることを確認した.
  • 嶋本 敬介, 野城 一栄, 小島 芳之, 塚田 和彦, 朝倉 俊弘
    2013 年 69 巻 2 号 p. 105-120
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/09/20
    ジャーナル フリー
     山岳トンネルにおいて,供用開始後に路盤隆起が発生し対策工が必要となることがある.このような路盤隆起現象やその対策工の効果には建設時の工法や構造が少なからず影響することが予想されるが,このことについて数値解析的に検討した研究は見当たらない.そこで筆者らは,トンネルの建設から供用中に発生する路盤隆起,その対策工までを一貫して数値解析によりモデル化した.その結果,建設時のインバートの施工,早期閉合の実施が供用中の変状抑制にも効果的であることがわかった.また,供用中の路盤隆起対策工としての下向きロックボルトは付着切れやボルト材の降伏に注意しつつバランス良く仕様を向上させることで,ある程度長期的に効果を発揮することが可能であることを確認した.
和文報告
  • 重松 尚久, 北岡 一成, 室 達朗, 小田 登, 河村 進一
    2013 年 69 巻 2 号 p. 121-128
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/12/20
    ジャーナル フリー
     新しい深礎掘削機として多段型掘削機モデルを製作し,性能実験を行った.本研究で製作したモデル掘削機には2自由面を掘削する端面掘削方式を段階的に行えるように,先端に2自由面をつくるためのポイントアタックビット,その後端面掘削を行うためのローラカッタビットを段階的に配置されており,1回の工程ですべての掘削が完了できる.まず,モデル掘削機の掘削に必要な荷重を把握するために変位速度一定で実験を行い,その後,一定の荷重で掘削の実験を行った.その結果,生じるトルクにコンクリートとモルタルで差があまり見られず,荷重により,掘削速度とトルクを制御することができることがわかった.
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