土木学会論文集F1(トンネル工学)
Online ISSN : 2185-6575
ISSN-L : 2185-6575
72 巻, 2 号
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和文論文
  • 中谷 匡志, 大沼 和弘, 山本 浩之, 西川 篤哉, 新妻 弘明
    2016 年 72 巻 2 号 p. 53-66
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/07/20
    ジャーナル フリー
     TFT探査はトンネル掘削発破を起振源とすることで,掘削施工サイクルに影響を与えることなく,坑内で実施できる弾性波探査システムである.本システムにより,直達波を測定することで切羽付近の地山状況をリアルタイムに評価すると同時に,切羽前方からの反射波を測定し,断層などの位置を予測する切羽前方探査が可能となる.
     本研究では,TFT探査を花渕山2号トンネル工事の全発破区間で適用し,切羽付近の弾性波速度を測定することで,地山変化を的確に評価できることを確認した.また,同一の条件下において既往の切羽前方探査技術と比較検討を行い,同等の計測性能を有することを確認した.さらに,切羽前方予測のための最適な計測データ数および解析パラメーターの検討を実施した結果,予測の約70%において実際の地質状況との合致が認められた.
  • 川久保 昌平, 水田 義明
    2016 年 72 巻 2 号 p. 67-75
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/07/20
    ジャーナル フリー
     吹付けコンクリートの力学的支保機能と作用効果については,これまで実験や数値解析によって多く研究されてきたが,それらを定量的に評価することは十分になされていない.著者らは,準三次元荷重下で初期変位を考慮した上で,リングで補強された楕円形トンネルの理論解析解を導出した.本論文は,その数値結果をもとに楕円形トンネルにおける吹付けコンクリートの機能と効果を応力,変位および断面力のレベルで定量評価し,さらにその補強メカニズムを解明するものである.
和文ノート
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