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日本小児看護学会誌
Online ISSN : 2423-8457
Print ISSN : 1344-9923
ISSN-L : 1344-9923
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18 巻 (2009)
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17 巻 (2008)
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16 巻 (2007)
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15 巻 (2006)
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14 巻 (2005)
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13 巻 (2004)
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1 号 p. 11-
12 巻 (2003)
2 号 p. 1-
1 号 p. 1-
11 巻 (2002)
2 号 p. 1-
1 号 p. 1-
10 巻 (2001)
2 号 p. 1-
1 号 p. 1-
9 巻 (2000)
2 号 p. 1-
8 巻 (1999)
2 号 p. 6-
前身誌
日本小児看護研究学会誌
18 巻, 3 号
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幼児への処置に関するプレパレーションの促進要因と阻害要因の検討 : 意識と実態とのずれに着目して
山口 孝子, 堀田 法子, 下方 浩史
原稿種別: 本文
2009 年 18 巻 3 号 p. 1-8
発行日: 2009/11/20
公開日: 2017/03/27
DOI
https://doi.org/10.20625/jschn.18.3_1
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本研究目的は、幼児への処置に関するプレパレーションの意識、実態、意識と実態とのずれの現状、およびずれに対する促進要因と阻害要因を検討することである。A県下病院の小児病棟と小児専門病院の看護師296名を対象に平成18年8〜9月に質問紙調査を行った(回収数114部、回収率38.5%)。プレパレーションに対する意識、実態では、患児の年齢が進むにつれプレパレーションを必要と思い、実施していたが、ずれでは患児の年齢が低いほどプレパレーションを必要と思っていても十分実施していないことが認められた。プレパレーションの影響要因である6つの主成分のうち、ずれに対する促進要因として第1主成分『患児の基本的人権の尊重』、阻害要因として第2主成分『ネガティブな職場環境』、第4主成分『実施に対する自信のなさ』が関与することが示唆された。今後、プレパレーションのさらなる普及に向けたシステムを構築するには、促進要因を高め、阻害要因を低める取り組みが必要と思われる。
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(1058K)
1歳児を持つ母親の事故防止行動の特徴と過去の経験、再発予防行動との関係
松永 侑美, 奈良間 美保
原稿種別: 本文
2009 年 18 巻 3 号 p. 9-17
発行日: 2009/11/20
公開日: 2017/03/27
DOI
https://doi.org/10.20625/jschn.18.3_9
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本研究は、1歳児を持つ母親の(1)現在の事故防止行動の特徴、(2)現在の事故防止行動と過去の事故・ヒヤッとした出来事との関係、(3)現在の事故防止行動と再発予防行動との関係、を明らかにすることを目的に、1歳児を養育中の母親250名を対象に質問紙調査を行った。その結果、母親の現在の事故防止行動実施率は、転倒・熱傷・はさむ事故・交通事故の項目は実施率が80%以上と高かったが、転落・衝突・溺水・外傷の項目では実施率が50%を下回る項目が見られた。過去の経験では、10項目中8項目において、事故経験者よりもヒヤッとした経験者の割合が高かった。「過去に事故・ヒヤッとした出来事の経験がある」と回答した母親は、「過去に事故・ヒヤッとした出来事の経験がない」と回答した母親よりも現在の事故防止行動実施率が有意に低い項目が見られ、過去の経験が現在の事故防止行動の実施に効果的に結びついていない可能性が示唆された。
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(1269K)
慢性疾患や障がいをもつ子どもの家族とのパートナーシップ形成に向けた看護職者の関わりに関する研究 : 市町村および県・中核市保健所における保健師を対象とした調査
大脇 百合子, 内田 雅代, 竹内 幸江, 白井 史, 島 玲子, 安田 貴恵子, 足立 美紀
原稿種別: 本文
2009 年 18 巻 3 号 p. 18-26
発行日: 2009/11/20
公開日: 2017/03/27
DOI
https://doi.org/10.20625/jschn.18.3_18
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本研究は、慢性疾患や障がいをもつ子どもの家族への保健師の関わりの現状と、家族とのパートナーシップ形成や他職種との連携についての認識を知ることを目的に、A県内の市町村および県・中核市保健所の保健師159人から得た質問紙調査結果を元に検討した。その結果、保健師は家族に深く関わりにくいことや、家族の理解・協力を得られないこと、他機関と家族の関係の調整に戸惑いや困難を感じており、特に発達障がいの子どもをもつ家族への関わりの記述が多く見られた。しかし、継続して関わる中で家族や子どもに肯定的な変化が見られた事例や、関係の修復ができた事例もあった。保健師の多くは、家族とのパートナーシップ形成や、専門職者との連携・協働について、重要であると認識していたが、子どもの疾患の特徴から家族に踏み込めないことなどにより、関係を築くことが難しいと感じていることが明らかになった。今後は、継続して支援していくための体制作りや、保健師自身の知識・技術の向上といった教育的取り組みが、家族への支援につながることが示唆された。
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(1117K)
下肢浮腫のある患児に対するマッサージケア
山本 浩代, 西浪 友美, 矢野 香苗
原稿種別: 本文
2009 年 18 巻 3 号 p. 27-32
発行日: 2009/11/20
公開日: 2017/03/27
DOI
https://doi.org/10.20625/jschn.18.3_27
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下肢リンパ浮腫のある患児に対し、独自にアレンジしたマッサージを実施した。そこで事例に対するケアの実際とその効果と、マッサージに対する家族(母親)の思いを明らかにすることを目的に本研究を取り組んだ。ケアの実際及びその効果に対する結果は、下腿部においてはリンパ浮腫分類においてもGrade 1へと改善し、大腿部に比べ有意に効果が示され、家族(母親)の思いに関しては、【左下肢へのリンパ浮腫への思い】【現状維持できている事への喜び】【マッサージの時間が楽しみ】【沢山の時間関わって欲しいと願う】の4つのカテゴリーが抽出された。ケアによる効果のみではなく、ケアを通した関わりから安心や癒しを提供する事ができる看護援助の重要性が示唆された。
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(1023K)
フォンタン手術の早期退院プロトコール使用後の家族の満足度調査
萩原 綾子, 権守 礼美, 相原 慎
原稿種別: 本文
2009 年 18 巻 3 号 p. 33-39
発行日: 2009/11/20
公開日: 2017/03/27
DOI
https://doi.org/10.20625/jschn.18.3_33
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本研究は、先天性心疾患(以下、CHD)によりフォンタン手術を受ける子どもの家族の満足度について過去3年に手術を受けた40名の家族を対象にし、2006年10月〜2007年2月までアンケート調査を実施した。回収率は70%で、早期退院と医師の説明やケアに関する満足度は8点以上(10点満点)であった。看護師の説明やケアに対する満足度は、早期退院、医師の説明やケアの満足度と比べると低い傾向にあり7点が6項目あった。特に入院中の看護師への声のかけやすさに関しては、4.9±3.1点であり低かった。質問項目の自由記述について意味内容ごとに項目を抜き出し、内容を分析した。満足度に影響を与える因子として、二つのカテゴリーが抽出され、それぞれに【説明】【専門的なケア】と命名した。家族は、看護師に手術や治療の看護ケアだけでなく、これを踏まえた食事や睡眠といった療養に関する看護ケアを期待しており、これを実践することが質の高い看護ケアにつながると考えた。
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(1010K)
専門看護師教育課程を専攻する大学院生の訪問看護における小児看護演習の事例報告
二星 淳吾, 本田 真也, 河俣 あゆみ
原稿種別: 本文
2009 年 18 巻 3 号 p. 40-45
発行日: 2009/11/20
公開日: 2017/03/27
DOI
https://doi.org/10.20625/jschn.18.3_40
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今回、小児専門病院の医師より訪問看護ステーションに乳児へ訪問の依頼があった。しかし、小児看護の経験が少なく対応の困難が予測された。このため、ステーション所長は大学教員へ小児看護の提供や小児の知識や技術の指導の依頼があった。大学教員はこの依頼を院生に紹介した。院生は大学院看護学研究科博士前期課程の小児看護実践演習を受講中であり、依頼に対して訪問看護への支援を大学院の演習という形での参加をした。演習では、小児の看護ケアを包括的に検討し、看護ケアの展開、コンサルテーション、職種間の調整、指導、教育方法について実践を通して習得を目指した。実際では、訪問看護を訪問看護師とともに援助について話し合い看護ケアを展開し、他施設との調整や、訪問看護師と話し合い教育活動がなされた。専門看護師の能力の習得に向けた演習方法のあり方を考える上での一事例として活動の実際を報告する。
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(866K)
障害児(者)と家族における医療的ケアに関する研究動向と課題の文献検討
立松 生陽, 市江 和子
原稿種別: 本文
2009 年 18 巻 3 号 p. 46-51
発行日: 2009/11/20
公開日: 2017/03/27
DOI
https://doi.org/10.20625/jschn.18.3_46
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本論は、障害児(者)における「医療的ケア」の研究動向を明らかにし、現在の医療的ケアに対する問題および今後の課題を検討することを目的とした。医学中央雑誌(Ver.4)で検索し、「医療的ケア」にヒットした文献は110件で、分野外の文献を除き87編を分析対象とした。その中で、「研究報告」45編、「解説」・「総説」42編であった。研究内容は、「在宅における医療的ケア」、「学校における医療的ケア」、「病院・施設における医療的ケア」、「在宅移行に関する医療的ケア」などの研究が多くみられた。地域の福祉施設における医療的ケアの提供者が確立していない中での看護職の役割は大きく、他職種との連携が大きな課題であることが示唆された。障害児(者)が生活する在宅・学校・病院・施設に関係するすべてのスタッフが、障害児(者)とその家族とコミュニケーションを十分にとることが重要となると考える。
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(934K)
小児科外来で採血・点滴を座位で受ける乳幼児に付き添う家族の認識
細野 恵子, 市川 正人, 上野 美代子
原稿種別: 本文
2009 年 18 巻 3 号 p. 52-56
発行日: 2009/11/20
公開日: 2017/03/27
DOI
https://doi.org/10.20625/jschn.18.3_52
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外来で乳幼児の処置に付き添う家族の認識を明らかにすることを目的に、採血あるいは点滴を受ける乳幼児の家族118名を対象に自記式質問紙調査を行った。質問の内容は親が乳幼児を抱きかかえて座位で行う、あるいは幼児自身が椅子に座り親が側に付き添う状態での処置に対する親の認識を確認するもので、量的データは記述統計、質的データは内容分析を行った。その結果、看護師による処置前の説明はわかりやすいと捉えられており、子どもの処置に同席することは親の役割と認識し、子どもと親の安心感も得られていることが示された。座位での処置に対しては、子どもに安心感を与え親自身も安心したいという希望が伺われた。一方、座位での処置を希望する家族は5割弱で、親の抱きかかえによる処置の意図が十分に伝わっていない可能性が推察され、親の意向を尊重する関わりと子どもの権利を守る関わりの意味や重要性を広く知らせていく必要性が示唆された。
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(789K)
未成年を対象に半構成的面接法を用いた質的な看護研究における倫理的配慮の現状と課題
志賀 加奈子
原稿種別: 本文
2009 年 18 巻 3 号 p. 57-62
発行日: 2009/11/20
公開日: 2017/03/27
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https://doi.org/10.20625/jschn.18.3_57
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本研究は、医療を受ける未成年者を対象に半構成的面接法を用いた質的な看護の研究論文において、未成年者の同意に関連した倫理的配慮がどのように記載されているのか、現状と課題を明らかにするために行った。医学中央雑誌Web版によって、半構成的面接法を用いた質的な看護研究の中で、未成年者を対象に含む研究論文を検索し、未成年者の同意、未成年者へ説明した内容、保護者の同意、第三者によるチェック、辞退者、について記載内容を調査した。その結果、全ての論文に未成年者本人の同意を得て行ったという記載はあったが、未成年者に説明した内容や保護者の同意を得たことについて記載していない論文もあった。第三者によるチェックを受けたことを記載した論文は半数に留まっており、ほとんどの論文は辞退者について記載していなかった。未成年者の同意を得て研究を行うという認識は、研究者間に定着している現状にあったが、その同意に関連した倫理的配慮の記載のあり方には課題が残されていることが示唆された。
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