日本臨床免疫学会会誌
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24 巻, 2 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
  • 佐藤 忠嗣
    2001 年 24 巻 2 号 p. 65-74
    発行日: 2001/04/30
    公開日: 2009/02/13
    ジャーナル フリー
  • 青木 茂久, 多田 芳史, 大田 明英, 小荒田 秀一, 牛山 理, 鈴木 憲明, 長澤 浩平
    2001 年 24 巻 2 号 p. 75-80
    発行日: 2001/04/30
    公開日: 2009/02/13
    ジャーナル フリー
    症例は29歳女性. 19歳時に混合性結合組織病(MCTD)を発症し,ステロイド治療により寛解状態であった. 7年後より軽度の肝障害が出現していたが,妊娠とそれに続く子宮内胎児死亡の後に肝障害が増悪し当科に入院となった.抗核抗体と抗RNP抗体は陽性で,高γグロブリン血症を認めた. HBs抗原と抗HCV抗体は陰性であり,抗平滑筋抗体は陽性であった.肝生検では門脈域の単核球浸潤, piecemeal necrosis,および肝細胞壊死を認め,これらの所見より自己免疫性肝炎と診断した. PSLの増量で肝障害は改善した.両疾患の合併はこれまで5例の報告があるが,本症例ではMCTDが寛解中に自己免疫性肝炎が発症,増悪したこと,妊娠と胎児死亡を契機に抗平滑筋抗体の出現と肝炎の増悪が見られたことが興味深い.
  • 高橋 徹, 風間 美江, 清水 晴夫, 吉本 満, 辻崎 正幸, 石黒 昭彦, 今井 浩三
    2001 年 24 巻 2 号 p. 81-86
    発行日: 2001/04/30
    公開日: 2009/02/13
    ジャーナル フリー
    サルコイドーシスと自己免疫疾患の合併はよく知られている.しかしながら,複数の自己免疫が合併することはまれである.今回我々はサルコイドーシスと思われる若年男性に1A型糖尿病と,特発性血小板減少性紫斑病を合併した症例を経験したので報告する.症例は21歳,男性.血小板減少,両側肺門部リンパ節腫脹(BHL)と高血糖のため当院に入院した.病理組織学的には証明できなかったが,ガリウムシンチではサルコイドーシスに特異的なLambdaサイン, Pandaサインを示し,サルコイドーシスと考えた.また抗GAD抗体陽性を示し, 1A型糖尿病と診断された.患者は肝脾腫やリンパ節腫脹を認めず,骨髄穿刺にてITPの診断が確認された.血小板減少が増悪したため,高用量のステロイドを開始したところ,血小板数の増加とBHLの縮小が認められた.
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