日本臨床免疫学会会誌
Online ISSN : 1349-7413
Print ISSN : 0911-4300
ISSN-L : 0911-4300
25 巻, 3 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 田中 廣壽
    2002 年 25 巻 3 号 p. 233-243
    発行日: 2002/06/30
    公開日: 2009/02/13
    ジャーナル フリー
  • 藤本 学
    2002 年 25 巻 3 号 p. 244-254
    発行日: 2002/06/30
    公開日: 2009/02/13
    ジャーナル フリー
  • 山田 明
    2002 年 25 巻 3 号 p. 255-262
    発行日: 2002/06/30
    公開日: 2009/02/13
    ジャーナル フリー
  • 三角 緑, 出口 治子, 辻 隆, 上田 敦久, 大野 滋, 萩原 恵里, 青木 昭子, 石ヶ坪 良明
    2002 年 25 巻 3 号 p. 263-269
    発行日: 2002/06/30
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
    症例は25歳女性. 1999年7月右膝関節・足関節の腫脹・疼痛が出現し,筋生検と典型的な皮膚所見より好酸球性筋膜炎と診断された.プレドニゾロン20mgより開始し漸減したが, 2.5mgの時点で症状再発を認めた.経過中,経時的に血清サイトカインレベルを測定した.治療前に比して治療反応後では血清IL-4レベルの低下とIFN-γレベルの上昇を認めたが,再燃時には治療前のレベルに戻っていた.好酸球性筋膜炎の病態にサイトカインバランスが関与している可能性が示唆された.
  • 岩井 秀之, 小池 竜司, 小川 純, 杉原 毅彦, 萩山 裕之, 長坂 憲治, 野々村 美紀, 西尾 純子, 南木 敏宏, 鍔田 利恵子, ...
    2002 年 25 巻 3 号 p. 270-276
    発行日: 2002/06/30
    公開日: 2009/02/13
    ジャーナル フリー
    36歳,男性,発熱,多関節痛,呼吸困難にて,近医に入院.顔面,手指,四肢伸側の紅斑,および著明な両側性の胸水が認められた.胸水は滲出性で,ヒアルロン酸が300,000ng/mlと著しい高値を示した.間質性肺炎の合併も認められ,ステロイドパルス療法に加えて,プレドニゾロン(PSL) 55mg/日による後療法を受けた.治療開始20日後に初めて近位筋優位の筋力低下と筋原性酵素の上昇がみられ,筋電図にて筋原性変化,筋生検にて筋線維の大小不同を認め,当科転院となった. Gottron徴候,爪囲紅斑を認め皮膚筋炎と診断したが,胸水貯留の原因は不明であった.しかし,その後, PSLの減量による胸水貯留,増量による軽快を繰り返し,種々の検索によっても胸膜炎をきたす他疾患の合併は認められなかったことより,稀ではあるが本例の胸膜炎は皮膚筋炎における微小血管炎的要素にもとづく病態である可能性が高いと考えられた.
  • 杉原 毅彦, 小池 竜司, 野坂 ゆりか, 小川 純, 萩山 裕之, 長坂 憲治, 野々村 美紀, 西尾 純子, 南木 敏宏, 上阪 等, ...
    2002 年 25 巻 3 号 p. 277-284
    発行日: 2002/06/30
    公開日: 2009/02/13
    ジャーナル フリー
    我々は,基礎疾患にシェーグレン症候群(SS)を有し, 1年間に及んで皮下脂肪織炎と腸間膜脂肪織炎を繰り返した27歳女性の1例を経験したので報告する.腸間膜脂肪織炎などの内臓脂肪織炎を合併した全身性脂肪織炎は主に特発性のWeber-Christian病として報告されていることが多く,時に治療抵抗性であったり,組織球性細胞食食性脂肪織炎に進展し予後不良となることがある.本例は当初,回盲部膿瘍を合併した急性虫垂炎として手術を受けたのち, SSおよび結節性紅斑と診断されていたが,その後,皮下脂肪織炎と腸間膜脂肪織炎と診断され,プレドニゾロン20mg/dayの投与により病状は劇的に改善した.全身性脂肪織炎はSSの稀な合併症ではあるが,適切な診断により良好な予後が得られることから,日常診療上,念頭に置くべき合併症と考えられる.
  • 青木 昭子, 大野 滋, 上田 敦久, 萩原 恵里, 辻 隆, 石ヶ坪 良明
    2002 年 25 巻 3 号 p. 285-288
    発行日: 2002/06/30
    公開日: 2009/02/13
    ジャーナル フリー
    B細胞性血管内リンパ腫(IVL)患者における血清サイトカインを測定した.症例は62歳男性,全身倦怠感,関節痛,発熱のため入院した.皮膚筋炎と診断,副腎皮質ホルモン大量および免疫抑制剤投与により一過性に改善するも,発熱,全身倦怠感増悪.発症10カ月後に死亡し,剖検にてIVLと診断された.炎症性サイトカインであるTNF-αとIL-6は経過に伴い上昇し, IFN-γは経過の最後のみ上昇が見られた. IL-2は経過を通じて感度以下であり, IL-4は低下した. IVLにおけるCRP高値や低アルブミン血症などの病態と炎症性サイトカイン上昇との関連が推測された. IVLに特異的な症状,所見がないことから生前診断は困難であるが,血清サイトカインの経時的変化や高値が診断の手がかりになるのではないかと考え報告した.
feedback
Top