臨床神経生理学
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41 巻, 6 号
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原著
  • 花田 守, 郷 真由美, 長谷川 修
    2013 年 41 巻 6 号 p. 499-504
    発行日: 2013/12/01
    公開日: 2015/02/26
    ジャーナル フリー
    正中神経伝導検査で, 順行法と逆行法を用いて感覚神経活動電位 (SNAP) 記録を行った。3指連結コードを作成して3指同時刺激を行うことにより, 順行法を用いても大きな振幅をもつSNAPを得た。指–手関節間で, 皮下浅い神経から電位を記録する逆行法では, 皮下深い神経から電位を記録する順行法より大きなSNAPが得られ, その比は健常者で平均2.5であった。小さなSNAPしか得られない順行法でも第2・第3・第4指の同時刺激により, 手関節から大きな振幅をもつSNAPを記録することが可能となり, 手根管症候群例でも潜時測定が容易になる。3指連結コードを用いると, SNAP振幅の小さい順行法では大きな振幅が得られ, SNAP振幅の大きな逆行法では各指の平均値が得られるという特徴をもつ。
  • 木暮 貴政, 井上 智子, 白川 修一郎
    2013 年 41 巻 6 号 p. 505-510
    発行日: 2013/12/01
    公開日: 2015/02/26
    ジャーナル フリー
    医療介護用の電動ベッドの背を上げて (上半身を水平から0º, 10º, 20º, 30º起こして) 眠ることの影響を, 主観的睡眠感とシート型体振動計による客観的睡眠指標により評価した。24~45歳 (33.5±5.6歳) の健常者24名 (男性12名) を対象に覚醒時の寝心地を評価した結果, ベッドの背を20ºおよび30º上げた条件では有意に寝返りしにくく寝心地が悪い評価であった。24~42歳 (29.2±5.2歳) の健常男性13名を対象に自宅で4つの背角度条件を1晩ずつ無作為に施行した睡眠評価の結果, ベッドの背を20ºおよび30º上げた条件では睡眠効率が有意に低く, 睡眠感が有意に悪かった。ベッドの背を20ºより上げると寝返りがしにくくなり寝心地も悪くなり, 結果として睡眠に悪影響を及ぼすことが示唆された。
委員会報告
関連講習会だより
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