臨床神経生理学
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45 巻 , 3 号
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原著
  • 池田 拓郎, 水野 健太郎, 後藤 和彦, 後藤 純信
    2017 年 45 巻 3 号 p. 137-145
    発行日: 2017/06/01
    公開日: 2018/02/24
    ジャーナル フリー

    内因性の注意分散が視覚誘発脳磁界 (VEFs) に及ぼす影響を検討した。対象は右利き健常成人14名。被検者に中央の固視点を注視させた状態で左右の半側視野に白–黒格子縞反転刺激を刺激頻度1 Hzで提示し, 暗算 (連続7減算および九九) と語想起を負荷した時のVEFsを全頭型306チャンネル脳磁計で記録した。その結果, 左半側視野刺激時に右後頭部のN75mの振幅が内因性思考課題によって低下し, また, 右後頭部のP100mの潜時が九九によって延長した。さらに, 左半側視野刺激時の高周波γ帯域律動反応 (50∼100 Hz) の頭皮上での広がりが課題遂行時に右前頭部で縮小し, 右後頭部での分布の広がりが九九によって拡大した。よって, 内因性の注意分散が視覚情報処理機能の初期段階での神経細胞の活動を抑制させると考えられた。さらに, 高周波γ帯域律動反応の分布の広がりが異なる情報処理を同時に遂行するための皮質間の機能的分散や統合の指標となると推察された。

日本臨床神経生理学会第6回学会賞
解説
  • 国分 則人
    2017 年 45 巻 3 号 p. 158-163
    発行日: 2017/06/01
    公開日: 2018/02/24
    ジャーナル フリー

    Guillain–Barré症候群 (GBS) の臨床における電気診断の役割について述べた。GBSの診断は基本的に臨床診断であり, 診断そのものには必ずしも電気診断は必要ない。また, GBSは脱髄型と軸索型に分類されているが, 既存の電気診断分類では分類できない症例が数多くいることがわかっている。GBSにおける電気診断の役割は, 末梢神経病変を検出することによる単純な診断の補助だけではなく, 病態の考察に寄与することである。そのためには複数回の検査を繰り返し行うことも役に立つ場面がある。

その他
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