近年,映像データを用いた歩容研究が盛んに行われているが,その解析は撮影条件に依存しており,対象がカメラに正対して移動する場合,映像上で対象が拡大してくるために,歩行周期などの歩容に関するパラメータの特徴量推定が難しいという問題を抱える.この問題に際し,本論文では映像上の拡大成分の補正と,対象の動作モデルのパラメータ,移動速度変動を推定する手法について提案する.提案手法では,最初に対象の移動領域を抽出し,その外接矩形を推定する.次に,カメラと観測対象との関係を元に,非線形最小二乗法を用いて映像上の拡大成分,移動速度変動,動作モデルのパラメータについて推定を行う.検証として,カメラに正対して移動する人間の歩行データについてモデリングを行い,その評価においては,実際の歩行データに提案手法を適用し,その有効性を確認するとともに,そこから得られる知見についての考察を行う.
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