計算機統計学
Online ISSN : 2189-9789
Print ISSN : 0914-8930
ISSN-L : 0914-8930
30 巻, 2 号
選択された号の論文の26件中1~26を表示しています
編集担当より
巻頭あいさつ
お祝いのことば
30周年によせて:会長歴任者より
論文 (優秀賞受賞者)
  • 黒田 正博
    2017 年 30 巻 2 号 p. 131-143
    発行日: 2017年
    公開日: 2020/09/12
    ジャーナル フリー
     EM アルゴリズムは, 欠測を含む観測データから最尤推定値を求める反復法として広く用いられており, 収束の安定性, 適用モデルの汎用性, さらにプログラミングの容易性などの優れた性質を有している. その一方で, 収束の遅さが弱点として指摘されてきた. これは, EM アルゴリズムが線形収束することによる. 線形収束する反復法から生成されるベクトル列の収束を加速する方法として補外法があり, その1つに vector ε アルゴリズムがある. 本論文では, vector ε アルゴリズムにより EM アルゴリズムの収束を加速する ε-accelerated EM アルゴリズムと, この加速法に re-starting step を組み込むことで収束スピードの改善を図る εR-accelerated EM アルゴリズムを示す. 数値実験により, これらの加速アルゴリズムの性能を比較・検証する.
  • 村上 秀俊
    2017 年 30 巻 2 号 p. 145-159
    発行日: 2017年
    公開日: 2020/09/12
    ジャーナル フリー
     多変量2標本ノンパラメトリック検定について考える. 多変量ノンパラメトリック検定では, 多変量データに対してどのように順位を決定するかが重要な問題となる. 本論文では, Jurečková & Kalina (2012) によって提案された距離に基づいて多変量データの順位を決定し, その順位を用いた最大値型多変量 Baumgartner 統計量を提案する. シミュレーションにより様々な多変量分布において検出力の比較を行い, 提案統計量の妥当性を示す. 最後に, 実際の多変量データに対して, 提案した統計量による仮説検定を行う.
論文 (学生研究発表賞受賞者)
総合報告
編集委員会からのお知らせ
feedback
Top