高純度シリコンおよびシリコン化合物は半導体や光ファイバーのような先端技術製品にとって必要なものである。籾殻には71-87wt%のセルロースなどの有機化合物と13-29wt%の無機化合物が含まれている。無機化合物の87-97%がシリカ(SiO
2)である。籾殻SiO
2の反応性は稲が生体中に蓄積したものであるために,SiO
2鉱物よりも高いと考えられる。籾殻は現在農業資材あるいは廃棄されているにすぎないが,工業原料として利用することが考えられる。籾殻SiO
2を先端技術産業分野へ利用するために,籾殻灰から高純度シリコン化合物の製造プロセスが本稿で提案されている。そのプロセスは,籾殻灰中のSiO
2が炭素の存在下でCl
2と反応させ,SiCl
4に変換するものである。
SiO
2+2Cl
2+2C→SiO
4+2CO
SiCl
4は蒸留により高純度化できる。籾殻灰からのSiCl
4製造プロセスの効率はSiO
2鉱物を用いる場合よりも高く,カリウム塩と硫黄の共存下でSiO
2の塩素化反応が促進された。
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