熱測定
Online ISSN : 1884-1899
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28 巻, 4 号
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  • 山室 憲子, 松尾 隆祐
    2001 年 28 巻 4 号 p. 164-166
    発行日: 2001/08/31
    公開日: 2009/09/07
    ジャーナル フリー
    0次元水素結合結晶M3H(XO4)2について,熱容量測定と粉末中性子回折の結果から,重水素化物の相転移が水素結合上の重水素原子の位置に関する秩序・無秩序転移であること,重水素誘起相転移の起源がプロトントンネリングにより理解できることを示した。
  • 阿竹 徹
    2001 年 28 巻 4 号 p. 167-174
    発行日: 2001/08/31
    公開日: 2009/09/07
    ジャーナル フリー
    熱容量の基本概念を説明し,物質の熱力学的研究における重要性を指摘した。まず熱容量の定義から始め,水の熱容量の特異性について古典熱力学よる解釈を示した。低温領域の熱容量は量子論によって理解できることを述べ,アインシュタインおよびデバイモデルを説明した。固体の熱容量について,いくつかの機能性材料を例にとり説明した。
  • 小澤 丈夫
    2001 年 28 巻 4 号 p. 175-182
    発行日: 2001/08/31
    公開日: 2009/09/07
    ジャーナル フリー
    現在,熱分析ではさまざまな温度制御方式が使われている。すなわち,定温測定,定速加熱・冷却,試料制御熱分析,温度ジャンプ,速度ジャンプ,温度変調,反復温度走査,工程開発のためのシミュレーションおよび試料熱履歴のための温度制御である。これらの利点と欠点を,図解的な例を用いて,特に速度論解析への応用に関連して,概観している。反応の全体像を解明するために,これらを組合わせて利用することが勧告されている。温度変調,反復温度走査とジャンプ法について,熱伝達が測定結果に及ぼす効果を論じ,複雑な反応の総括速度定数の虚数部が熱伝達による効果と共に現れる可能性が主張されている。
  • 畠山 兵衛
    2001 年 28 巻 4 号 p. 183-191
    発行日: 2001/08/31
    公開日: 2009/09/07
    ジャーナル フリー
    糖およびリグニン構造を分子鎖中に有するポリウレタンおよびポリカプロラクトン誘導体の熱的性質を示差走査熱量測定(DSC),熱重量分析(TG),TG-フーリエ変換赤外分光法(TG-FTIR)等により調べた。その結果,ポリウレタン誘導体の場合には,シートや発泡体等の形状,あるいは軟質か硬質かで,その熱的特性が大きく変化することが明かとなった。また,ポリカプロラクトン誘導体の場合には,カプロラクトン鎖の長さを調節することにより,非晶性あるいは結晶性を有する誘導体の調製が可能となり,分子設計的には非常に興味深い結果が得られる。リグニンにカプロラクトンを付加した場合には,ポリカプロラクトン鎖の長さを変えていくと,ポリカプロラクトン鎖の長さが一定以上になると,結晶構造が出現する。本来無定形構造を有するリグニンをコアとする結晶性高分子が比較的容易に得られる。一般的には,ポリウレタンおよびポリカプロラクトン誘導体のいずれにおいても,糖類やリグニン等の植物構成分は高分子鎖中における剛直な成分となり,高分子の分子運動を抑制する要素として働くことが明かとなった。また,TG-FTIRの結果から,熱分解によって生成するガスの主成分はC-O-C,C=O及びC-H構造を有する化合物で,ポリカプロラクトン鎖の分解によるものであることが明らかとなった。
  • 2001 年 28 巻 4 号 p. 192
    発行日: 2001/08/31
    公開日: 2009/09/07
    ジャーナル フリー
  • 益田 泰明, 佐藤 博明
    2001 年 28 巻 4 号 p. 193-194
    発行日: 2001/08/31
    公開日: 2009/09/07
    ジャーナル フリー
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