熱測定
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最新号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 越智 稔, 松竹 由絵, 武田 清
    2007 年 34 巻 5 号 p. 194-201
    発行日: 2007/11/15
    公開日: 2009/09/07
    ジャーナル フリー
    数種の水素結合性液体二成分系のガラス転移温度を測定し,過冷却液体およびガラス状態における局所構造と速度論的性質の関係について検討した。溶液系の水素結合密度の組成変化を,モル水素結合nHBにより見積った。ガラス転移温度とモル水素結合の組成依存性の相関から,混合にともなう局所構造の変化について考察した。特にN,N,N',N'-テトラメチル-1,2-プロパンジアミンを含む系においてはクラスレート的構造形成の可能性が示唆された。
  • 松坂 奈緒子, 近藤 寛朗, 渡邊 智子, 大武 義人
    2007 年 34 巻 5 号 p. 202-205
    発行日: 2007/11/15
    公開日: 2009/09/07
    ジャーナル フリー
    天然ゴムの熱拡散率および熱伝導率をレーザーフラッシュ法を用いて測定し,加硫密度との関係について考察した。天然ゴムの熱拡散率および熱伝導率は,加硫による高次構造の発現によって大幅に上昇し,加硫密度と硫黄架橋天然ゴムの熱拡散率および熱伝導率の間には正の相関関係が成り立つことを見出した。
  • 大石 昌嗣, 八代 圭司, 水崎 純一郎
    2007 年 34 巻 5 号 p. 206-213
    発行日: 2007/11/15
    公開日: 2009/09/07
    ジャーナル フリー
    酸素不定比性は,金属酸化物の性能に影響を与え,様々な優れた機能性を与える。よって,酸素不定比量の測定は,金属酸化物の基礎物性の理解には大変重要となる。金属酸化物の酸素不定比性は,雰囲気中の酸素との相互作用の結果により生じ,その正確な測定には,一定温度において酸素分圧をパラメータとした雰囲気に対して雰囲気制御高温微重量天秤測定を行う事が多い。
    雰囲気制御高温微重量測定は,酸素ポテンシャルに対する重量変化から,その酸素不定比量を測定するものであり,測定原理は単純である。しかし,高温かつ雰囲気制御下での平衡測定では測定が長期に亘ることもある事から,正確な測定には精度と長期間安定性に関して留意すべき点が少なくない。それらを中心に,雰囲気制御高温微重量天秤による平衡測定方法について重要な測定時の注意点などを紹介する。
  • 前田 洋治
    2007 年 34 巻 5 号 p. 214-222
    発行日: 2007/11/15
    公開日: 2009/09/07
    ジャーナル フリー
    カラミチック液晶分子の特徴である棒状の分子構造をもちながら三次元の光学等方性を示すサーモトロピックのキュービック液晶についてその相転移挙動や相安定性の圧力依存性について述べた。キュービック液晶の相安定性の圧力依存性は大きく二つに分けられる。一つはANBC(n),BABH(n)のようにそのキュービック相の低温あるいは高温側にスメクチックC(SmC)相を伴う相系列をとるケースである。圧力の増加とともにキュービック相の温度領域は縮小し,比較的低い圧力でキュービック相が消失するため,T-P相図上に三重点がみられる。もう一つのケースはポリカテナー化合物の14PC5F及びEPABC液晶で見られるキュービック相のように高圧でも安定なケースである。本稿ではキュービック相を示すいくつかの液晶化合物についてその相転移挙動およびキュービック相の安定性の圧力依存性を検討した結果について紹介した。
  • 鄭 先玲, 吉田 博久
    2007 年 34 巻 5 号 p. 223-231
    発行日: 2007/11/15
    公開日: 2009/09/07
    ジャーナル フリー
    ブロック共重合体を含む高分子ブレンド系の混合状態を,DSCならびにDSC-FTIR同時測定を用いた「結晶化ダイナミックス法」で評価した。等温結晶化過程で測定されるDSCの結晶化発熱曲線とIRスペクトルのコンホメーション変化に敏感な特定波数の吸光度変化から,核形成速度(N),結晶成長速度(G),コンホメーション成長速度(Gc)を求めた。一定の結晶成長速度Gcに到達するのに必要な過冷却度(ΔT=Tm-TC)から化学ポテンシャル関数
    (Δμ=ΔhmT/Tm0))
    を求め,そのブレンド組成に対する変化から立体規則性の異なるポリスチレンブレンド系のブレンド成分間の相互作用ならびに相図の共存曲線の温度と組成を得た。ポリフッ化ビニリデンと立体規則性の異なるポリメタクリル酸メチルとのブレンド系において結晶成長速度Gとコンホメーション成長速度Gcの関係から,相溶系では分子レベルで均一であること,部分相溶系では相分離した相内部に密度ゆらぎが存在することを示した。さらに,ナノメートルスケールで親水性シリンダーの六方晶配列を形成する両親媒性液晶型ブロック共重合体と親水性成分のホモポリマーならびに親水性成分の長さの異なる同種ブロック共重合体のブレンド系の混合状態を,「結晶化ダイナミックス法」評価した。
  • Mikhail V. Rekharsky, Yoshihisa Inoue
    2007 年 34 巻 5 号 p. 232-243
    発行日: 2007/11/15
    公開日: 2009/09/07
    ジャーナル フリー
    Recently cucurbituril macrocycles attract much attention in supramolecular chemistry and have widely been used to build a variety of self-assembled nanostructures, devices, and architectures. Appropriate design of self-assembling processes requires detailed knowledge of the thermodynamics of cucurbituril complexation with various guest molecules. Despite the significant efforts devoted in recent years to the thermodynamic investigation of cucurbituril complexation, there still remain serious discrepancies in the literature data. In this review, we wish to discuss the recent achievements as well as the remaining problems in the area of complexation thermodynamics of cucurbituril.
  • 鈴木 誠, 宮崎 崇
    2007 年 34 巻 5 号 p. 244-250
    発行日: 2007/11/15
    公開日: 2009/09/07
    ジャーナル フリー
    高分解マイクロ波誘電スペクトルを応用した水中の溶質の水和状態を解析する方法を開発した。φスキャン法は溶質周りの水の誘電特性の空間分布に関する情報を提供する。溶質として,アルカリハライド塩,荷電高分子,タンパク質分子等の水和状態を明らかにすることができる。水の構造を破壊する塩として知られるヨウ化アルカリ等はバルクの水より高い誘電緩和周波数の水(ハイパーモバイル水)を周りにもっている。荷電密度の高い高分子やアクチンフイラメントもハイパーモバイル水をもっている。この水は,アクトミオシンの運動機構に関わるなど,生理的な意味でも重要な役割を担っているかもしれない。
  • 2007 年 34 巻 5 号 p. 251-253
    発行日: 2007/11/15
    公開日: 2009/09/07
    ジャーナル フリー
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