2023年に公開した「福井謙一研究資料, 1936–1988(主年代1940–1982)」を例に、京都大学研究資源アーカイブの活動を紹介したのち、公開後の利用促進を自己評価することで、アーカイブズが大学の教育研究に資するためになにが必要かを検討した。利用促進として実施した京都大学学術情報リポジトリ(KURENAI)とジャパンサーチとの連携は、資料の発見可能性を向上させる。さらなる教育研究の支援には、アーカイブズの利用者教育も必要である。参考事例として、アーカイブズの利用者が携えるべき知識や能力をまとめた「アーカイバル・リテラシー」に関するエリザベス・ヤケルらの研究を紹介した。
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