ダム工学
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11 巻, 3 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 竹村 公太郎
    2001 年 11 巻 3 号 p. 195-210
    発行日: 2001/09/15
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 角 哲也, 森田 佐一郎, 越智 隆志, 小宮 秀昭
    2001 年 11 巻 3 号 p. 211-218
    発行日: 2001/09/15
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    河川やダム貯水池における浮遊砂濃度の観測には, 一般に濁度計による連続観測と採水分析が併用されているが, 濁度計は光学的手法であることから長期安定性や高濃度測定に課題があり, 一方, 採水分析は, 手間がかかる上に小流域では短時間で到達する洪水ピークを逃さずに採水を行うことが難しいのが現状である。そこで, 浮遊砂濃度の新しい計測法として, 差圧計によって流体中の密度を直接測定する手法を開発した。この手法は, 連続測定が可能なことと, 差圧計測による流体密度の直接測定により, 高濃度計測可能であることを特徴としている。これまでに, 試作機による室内実験および実際のダム貯水池を対象としたフィールド試験を行い, 十分な精度と信頼性を有する計測手法であることを確認した。
  • 川崎 秀明, 喜納 敏男, 染谷 健司
    2001 年 11 巻 3 号 p. 219-229
    発行日: 2001/09/15
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    従来, ハイダム用魚道は施設規模が大きくなることから実設置が進まなかったが, 新たに「エアリフト魚道」を開発するとともに, 実証実験を行い, 魚道として使用可能であることを確認した。エアリフト魚道とは, 上下池を結ぶ魚送管に圧縮空気を送り込むことでエアリフトによる水流を生み出し, この水流で魚類を上段池に押し出すものである。本論文では, エアリフト魚道の基本原理, 実証実験結果を述べるとともに, 実用化に向けての検討を行ったものである。
  • 赤坂 雄司, 原 夏生, 横沢 和夫, 白根 勇二
    2001 年 11 巻 3 号 p. 230-241
    発行日: 2001/09/15
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    フィルダム監査廊の施工の合理化に適するプレキャスト工法について, コンクリートダムの監査廊のプレキャスト工法と比較検討し, 鉄筋を組み込まないプレキャスト型枠工法が適することを示した。また, 堤高100m級のフィルダムを想定して実施した, 実物の60%スケール模型の構造実験 (一体性確認試験) の概要と試験結果, ならびにフィルダム監査廊のプレキャスト工法を実施工へ適用した結果を簡潔に示した。一体性確認試験の結果から, フィルダム監査廊の施工にプレキャスト型枠を用いても, プレキャスト型枠と周囲に後打設するコンクリートとの応力は, アーチ部の引張, 側壁部の圧縮ともに確実に伝達され, プレキャスト型枠と周囲に後打設するコンクリートとの一体性は確保でき, 従来工法と変わらない構造性能であることがわかった。
  • 今村 建二, 大西 外明, 小口 菊雄, 土生川 真二
    2001 年 11 巻 3 号 p. 242-247
    発行日: 2001/09/15
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    選択取水設備の取水口の寸法設計に関しては, 選択取水数Gが取水口の寸法の影響を受けて変化する現象を考慮することが妥当と考えている。しかし影響因子がやや複雑に関与しあうほか, 最も重要な因子の流動層厚さが3乗で影響して数値の収束化に手数を要するため, その現象が設備の設計に標準的に採用されるには難点があったと思う。上記の経緯に対し, 選択取水数を近似式表現することで, 近年の汎用プログラムの自動収束計算機能を利用し, 比較的容易に数値の確定化ができるようになった。本報告では, 筆者らが最近設計した選択取水設備を例として, 選択取水数Gが設備の寸法の影響を受けて変化する現象を考慮に入れた設備寸法決定法を紹介した。
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