徳山ダムでは平成18年秋試験湛水開始,平成19年度末完成を達成するために,約100万m
3のコアを約3年 (26カ月) で盛り立てることが必須であった。そこで,ダム全体の盛立工程の短縮に大きく寄与するコア盛立の急速施工方法について各種の検討を行い,一般コアの仕上り厚を30 cmとするとともに,品質管理では各層の現場密度試験に自動走査式RI密度計 (automatical scanning radio isotopic densimeter:略称SRID) を採用することで,品質管理の迅速化を図った。一方,コア内部の間隙水圧は着実に消散しており,他ダムと比較しても遜色ないことから,施工上問題ないと考えられる。
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