富栄養化した貯水池における藍藻類の現存量と成層強度との関係について検討を行った。いくつかのダム貯水池において,成層強度の指標である浮力周波数が
O (10
-4) から
O (10
-3) (s
-2) を下回る弱い成層状態において藍藻類の現存量が少なく,曝気循環施設が導入されているダムにおいては浮力周波数の低下と藍藻類の減少が生じていた。ダム貯水池ごとの限界浮力周波数に大きな差はみられなかった。浮力周波数は,曝気循環対策の計画設計および管理運用の合理化において有効であることが示唆された。
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