ダム工学
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4 巻, 15 号
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  • 今村 建二, 重永 憲明, 明田 敏郎, 前川 伸
    1994 年 4 巻 15 号 p. 14-24_1
    発行日: 1994/09/15
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    ダムの放流管の充水管や排水管等の分岐・合流管には振動や局部的凹形状のためのキャビテーションが発生することがある。本研究ではその対策を求めた。主管通水時の振動はキャビティオシレーションと推定される。防止策としては主流の流速の5%程度の流速で分岐管から主管に通水するか、もしくは主管から分岐管に分流することが効果ある。キャビテーション防止には主管頂部でゲートに近い位置に発生する低流速域に分岐をおくことが効果がある。そこではベルマウス形状の分岐もキャビテーション防止に有効に動作する。
  • 小島 治久, 畑 英也, 畑山 安雄, 高須 修二
    1994 年 4 巻 15 号 p. 25-35
    発行日: 1994/09/15
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    高圧ラジアルゲートは、国内では洪水調節用高圧放流設備において、もっとも一般的に用いられる形式である。その脚柱の剛性評価、特に有効座屈長さの算出にあたっては、道路橋示方書の式が準用されてきた。本来想定されている形状、剛比等の条件が一般的な道路橋とは異なっているため、準用することには問題のあることが知られていた。そこで高圧ラジァルゲートの有効座屈長に関する知見を得るため、構造解析を行った。
  • 野田 昭一, 鈴木 一巳
    1994 年 4 巻 15 号 p. 36-45
    発行日: 1994/09/15
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    規模の小さいダムにおいては、大規模なダムに比較しダムの建設費に占める仮設備の割合が大きくコスト高騰の要因となっている。奥沙流ダムの建設にあたっては、建設費の低減について種々の方策を取っているが、転流工・減勢工・グラウチング・コンクリート配合設計等その例について記述するものである。
  • 米田 安夫, 堀 保夫, 中山 隆義, 吉原 一義
    1994 年 4 巻 15 号 p. 46-54
    発行日: 1994/09/15
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    本システムはダムコンクリートの打設作業において、打設場所から無線ハンディターミナルを使用して、バッチャープラントおよびトランスファーカを自動運転・完全無人化し、安全性、生産性の向上を図るべく開発したものである。また練り上がりコンクリートの性状を瞬時に把握するコンシステンシー判定システムによって品質の向上を図っている。本システムを採用して近畿農政局発注一の木ダム (奈良県) の堤体コンクリートを打設し、好結果を得たので報告する。
  • 播田 一雄, 杉村 淑人, 白川 信之, 桑島 孝暢
    1994 年 4 巻 15 号 p. 55-63
    発行日: 1994/09/15
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    ダムは、その規模が大きく、何らかの異常があった場合の社会的な影響が計り知れないことから、恒久的な安全性の確保が必要である。そのためには、ダムの挙動を的確に把握しておく必要がある。しかし、計測項目および頻度等については、とりまとめられた資料があるものの、実際の管理に必要とされる計測データの信頼性の判定方法や異常データの修復方法等については、まだ、手法として確立されたものがない状況にある。
    また、ダムの安全管理の重要性が指摘される一方で省力化も求められており、少人数による確実で効率的な安全性の評価手法が必要となってきている。
    このため、上記の課題に対する検討を行っているところであるが、ここでは、ゾーン型フィルダムに対する現在までの検討内容について、概略報告するものである。
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