戸当り側連続型の摺動式水密機構を水頭100m級まで適用することを目標として実験研究を行った。供試ゴムの寸法は, 水密線の幅2m, 摺動方向0.5mであり, ゴム形状1種, 押さえ金具5種に関して実験した。適用性の判定は水密特性の確保と全閉時のゴムの挟まれ抑制の2点を主眼とした。影響の大きい因子はゴム押さえ金具形状, ゲートと金具とのすきま, 水圧等であった。実験の結果, 従来の適用実績を上回る領域として, 水頭80m時に最大すきま22mm, また, 水頭120m時に最大すきま15mmなどに適用の目処を得た。
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