【目的】在宅や介護保険施設における口腔健康管理に関するアンケートを行い,当該業務の実態および当該業務に要する時間について検討した。
【対象および方法】在宅,介護保険施設で口腔健康管理に従事する歯科衛生士を対象に,実施状況に関するアンケートの参加者を募集した。アンケートの内容は,業務区分(訪問歯科衛生指導,居宅療養管理指導,口腔衛生管理),対象者の年齢,要介護度,誤嚥性肺炎の既往の有無,経口栄養の有無,業務に要した時間(およそ20分[20分群],およそ40分[40分群],60分およびそれ以上[60分群]),介入での困り事(自由記載)とした。自由記載はテキストマイニングを行った。
【結果】回答総数168を分析対象とした。多項ロジスティック回帰分析の結果,20分群を基準とした場合,40分群になる要因は,居宅療養管理指導,訪問歯科衛生指導,誤嚥性肺炎の既往であった。60分群になる要因は対象者の年齢が若いこと,居宅療養管理指導,誤嚥性肺炎の既往であった。介入の困り事として,「舌の乾燥が強く保湿に時間がかかる」,「20分では十分なリハビリテーションができない」,「ケア方法の共有に時間がかかる」が抽出された。
【結論】歯科衛生士が口腔健康管理を行う上で,居宅療養管理指導,訪問歯科衛生指導および誤嚥性肺炎の既往は40分以上を要することと関連しており,舌の乾燥,リハビリテーションやケア方法の共有に時間がかかることで困っていた。
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