CAD/CAMジルコニアフレーム(Y-ZTP)の臨床応用における適合精度を明らかにするため,半焼結性ジルコニアブロックの適合精度に及ぼす収縮補正値(50, 100, 150μm)と焼成温度(1450, 1500, 1550℃)の影響について検討を行った.その結果,ジルコニアフレームの加工精度は,収縮補正値と焼成温度におけるすべての条件で,咬合面部で大きく,咬合面部から1.2, 2.0, 3.0, 4.0, 5.0mmの各測定部位での収縮補正値より小さくなったが,支台歯模型より大きかった.以上の結果から,CAD/CAMシステムによる半焼結性ジルコニアから臨床応用に優れたジルコニアフレームを製作できることが判明した.
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