日本透析医学会雑誌
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28 巻 , 6 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • 太田 和夫
    1995 年 28 巻 6 号 p. 929-935
    発行日: 1995/06/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 日台 英雄, 井上 隆
    1995 年 28 巻 6 号 p. 937-956
    発行日: 1995/06/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 北 裕次, 上田 俊郎, 児玉 敏宏, 阿部 富彌
    1995 年 28 巻 6 号 p. 957-964
    発行日: 1995/06/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    肝不全の血漿交換治療の際に廃棄される高ビリルビン血漿を用いて, in vitroでさまざまな条件下の透析によるビリルビン除去を試みた. その結果, アルブミン含有透析液とPMMA膜を除くHPMのダイアライザーを用いることでアルブミンと共有結合しているデルタビリルビン以外のビリルビンが除去されることが明らかになった. 透析条件としては, 透析液アルブミン濃度は5%, 透析液温37℃, 血漿および透析液流量60-120ml/minが望ましい. このシステムの応用は肝不全治療の肝補助装置の他, 高度のアルブミン結合力を示す尿毒症起因物質や薬剤などの除去に有用であり, アルブミン浄化システムとしての可能性が示唆される.
  • 金井 英俊, 平方 秀樹, 平方 恵理子, 長嶋 昭憲, 奥田 誠也, 藤見 惺, 内藤 正敏, 藤島 正敏
    1995 年 28 巻 6 号 p. 965-972
    発行日: 1995/06/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    糖尿病を除く慢性血液透析患者99例を対象に, 頸椎X線撮影を施行し, 椎体破壊像, 椎間腔狭小化の程度を4段階〔G0: 正常, G1: erosion (geode of the endplate), G2: 椎間腔に高度の狭小化, およびG3: 椎体は破壊し関節の可動性が消失〕に重症度分類した. G1-G3が49例 (49.5%) に認められ, G3は6例 (6.1%) であった. G3群の現年齢および透析開始時年齢は, 70±5 (SE) 歳, 61±5歳で, 他の3群に比べて有意に高齢であった (p<0.01). 頸椎X線像の重症度と透析期間, 血中β2ミクログロブリン濃度などの血液生化学的所見との関連は明らかでなかった. 頸部痛, 肩痛などの自覚症状を有する例の頻度は, 高度の変化を呈したG2群, G3群で有意に高率で (p<0.05), これらの頸椎変化は長期透析患者の頸椎病変の進行を示唆する所見と考えられた. G2群およびG3群では, 合成高分子膜の使用頻度が低く (p<0.05), 合成高分子膜使用群 (n=38) では, G3を呈する例はなかった. G1またはG2を呈する例は, 合成高分子膜使用群の方がクプロファン膜使用群と比較して, 透析期間が有意に長く (p<0.05), 導入時年齢, 現年齢には有意差はなかった. 以上の結果から, (1) 頸椎X線撮影は簡便で透析患者の頸椎病変のスクリーニング法として有用であること, (2) 合成高分子膜使用例では, 重症度の高い頸椎変化の発症頻度が低率で, 合成高分子膜は頸椎破壊性病変の進展を抑制する効果を有する可能性が示唆された.
  • 本宮 善恢, 大山 信雄, 益田 真理, 野田 昌代, 新井 邦彦, 佐々木 憲二, 岡島 英五郎
    1995 年 28 巻 6 号 p. 973-978
    発行日: 1995/06/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    健常者24名, 保存期腎不全症例11名, および血液透析患者98名, 計133名において赤血球アルミニウム濃度 (RBC-Al濃度) を測定し, 血清アルミニウム値 (S-Al値) と比較した. 血液透析患者は導入期症例13名, 水酸化アルミニウム剤 (Al剤) 服用歴を有する維持期症例61名, Al剤の服用歴のない維持期症例24名であったが, RBC-Al濃度, S-Al値ともAl剤服用例で著しく高値を示した. S-Al値は保存期症例で7.6±3.8μg/l, 導入期で6.4±4.6μg/lと, いずれも健常者と差はみられなかったがRBC-Al濃度は健常者全例2μg/1013 cells以下に対し, 保存期症例で5.74±2.33μg/1013 cells, 導入期症例で13.82±6.57μg/1013 cellsと, 有意な上昇を示した. 全症例でのS-Al値とRBC-Al濃度の相関はr=0.761, p<0.001と良好であった. またAl剤服用歴を有する維持期症例35例で測定されたdeferoxamine (DFO) 負荷Al上昇値 (ΔAl) との比較ではS-Al値, RBC-Al濃度いずれも有意な相関を示したが, RBC-Al濃度との相関がより良好であった. これらの結果からRBC-Al濃度の測定はAl蓄積量推定に有用であり, かつS-Al値に比べ正確な情報が得られることが示された. またAl汚染は依然として透析現場では無視できない問題であることが確認された.
  • 小林 大樹, 山谷 信, 菅原 和夫
    1995 年 28 巻 6 号 p. 979-986
    発行日: 1995/06/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    生体防御機構には細胞性免疫, 液性免疫などさまざまな因子が関与しているが, 液性免疫である血清オプソニン化活性は, 透析患者では健常人に較べ低下していると報告されている. そこで血液透析が血清オプソニン化活性に与える影響について検討した. 原疾患が慢性糸球体腎炎の患者20名について透析前後の血清オプソニン化活性を好中球を用いたchemiluminescence法で測定, また透析前血清中の分子量5,000以下分画および血清濃度変化がオプソニン化活性に与える影響等について検討し, 以下の結果を得た. 1. 透析前血清に較べ透析後血清でオプソニン化活性が上昇していた. 2. 免疫グロブリン, 補体は透析前後における血清オプソニン化活性に明らかな影響は与えていないことが示唆された. 3. 透析前血清の分子量5,000以下分画中にはオプソニン化活性を低下させる因子が存在することが示唆された. 4. 血清希釈によるオプソニン化活性の低下が示唆された. これらは, 透析患者の易感染性の一因と考えられた.
  • 西川 治, 前田 明文, 高橋 敏夫, 木村 圭吾, 岸野 雅則, 刀禰 佳典, 大谷 晴久, 小川 章夫, 宗 正敏, 前田 孝夫, 湯川 ...
    1995 年 28 巻 6 号 p. 987-994
    発行日: 1995/06/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    HMG-CoA還元酵素阻害剤であるsimvastatin (リポバス®) を脂質異常を呈する透析患者に投与し, その効果と安全性について検討した. 血清総コレステロール (TC) 200mg/dl以上または高比重リポ蛋白コレステロール (HDL-C) 35mg/dl以下を呈する透析患者38例, 男性20例, 女性18例, 平均年齢58.7歳を対象とし, simvastatin 1日5mgを投与し, 投与前より投与後6か月までの血清脂質, アポ蛋白, lipoprotein (a) (Lp (a)), 過酸化脂質 (MDA) を測定した. また, 超遠心法にてリポ蛋白を分離し各リポ蛋白内の脂質成分もそれぞれ測定した.
    simvastatin投与前後においてTCは, 25.7% (232.4±47.2mg/dl→172.6±32.9mg/dl), 低比重リポ蛋白コレステロール (LDL-C) は, 33.6% (151.0±36.9mg/dl→100.3±29.3mg/dl) と有意に低下したが, HDL-C, 中性脂肪には有意な変化は認められなかった. アポ蛋白は, アポB 24.5% (115.4±20.6mg/dl→87.1±20.5mg/dl), アポE 30.0% (6.9±2.8mg/dl→4.9±3.0mg/dl) と有意に低下したが, 他のアポ蛋白には有意な変化は少なかった. MDAも有意に低下したが, Lp (a) には変化は認められなかった. リポ蛋白の分画では超低比重リポ蛋白コレステロール (VLDL-C), 中間型リポ蛋白コレステロール (IDL-C), LDL1-C, LDL2-Cに有意な低下が認められたが, その他のリポ蛋白分画の脂質成分にはそれほど大きな変化は認められなかった. 安全性については, simvastatin投与12か月間において, 特記すべき副作用はほとんど認められなかった.
    以上のことよりsimvastatinは透析患者の高コレステロール血症に対して有効であり, かつ安全に使用できることが示された.
  • 石田 英樹, 尾崎 倫孝, 小池 太郎, 小山 一郎, 中島 一朗, 淵之上 昌平, 寺岡 慧, 阿岸 鉄三, 太田 和夫
    1995 年 28 巻 6 号 p. 995-998
    発行日: 1995/06/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    我々は後縦隔腫瘍により手術を行った透析患者例を経験した. 症例は49歳男性. 1993年より糖尿病性腎症にて血液透析導入を開始した. 生体腎移植希望のため, 移植前に行ったスクリーニング胃内視鏡検査で異常所見を指摘され, 精査. 食道重複嚢胞の疑いで食道胃部分切除, 食道胃吻合を行った. 術後病理組織診断にて, 腫瘍は食道壁内に発生した気管支嚢胞であることが判明した. 食道壁に発生する気管支嚢胞は縦隔腫瘍の中でも稀な疾患であり若干の考察を加えて報告する.
  • 松本 博, 柴崎 敏昭, 酒井 紀, 友成 治夫, 栗山 哲, 森永 正二郎, 石飛 幸三, 浜名 元一, 奈良 貞博, 古寺 研一, 中尾 ...
    1995 年 28 巻 6 号 p. 999-1002
    発行日: 1995/06/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    我々は, 消化管出血にて発症し顕著な貧血症状を呈した慢性腎不全由来のangiodysplasiaの3症例を経験した. 症例は全例男性で非糖尿病性腎不全の68歳血液透析患者 (症例1), 糖尿病性腎不全の61歳CAPD患者 (症例2) および保存期の72歳糖尿病性腎不全患者 (症例3) の3例. いずれも進行性の貧血症状と下血を主訴に来院した. 従来の上・下部消化管造影および内視鏡検査では出血源の同定ができないため出血シンチグラムで出血点を推測し, 腹部血管造影を行った. 症例1と3は, 空腸枝からの造影剤の血管外漏出を, 症例2では上行結腸領域に拡張した異常血管を認めた. 症例1と3では空腸部分切除を症例2では右半結腸切除を行い, 組織学的に粘膜および粘膜下層に拡張した大小不同の血管の集塊を確認しangiodysplasiaと診断した. 術後3症例とも貧血の進行は停止した. わが国においてはangiodysplasiaは稀な疾患ではあるが, 腎不全患者の消化管出血に対して本疾患を常に念頭にいれる必要がある.
  • 浜田 千江子, 窪田 実, 隠居 佳津絵, 山本 雅俊, 横山 健一, 塩田 潤, 石黒 望, 溝口 雅康, 大塚 和子, 富野 康日己
    1995 年 28 巻 6 号 p. 1003-1008
    発行日: 1995/06/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    CAPD療法中に穿孔性腹膜炎を発症した4症例の病歴や臨床経過および検査所見から, 穿孔性腹膜炎の早期診断および発生の危険因子について検討した.
    症例は男性1例, 女性3例で, 腎不全の原因疾患は, 腎硬化症, 原発性アミロイドーシス, 全身性エリテマトーデス, 慢性糸球体腎炎であった. CAPD導入期間から穿孔性腹膜炎の発症まで期間に一定の傾向は認められなかった. 3症例の穿孔性腹膜炎の初期症状は, 腹痛や微熱, 下痢であり特異的な症状に乏しかった. 1症例は発症と同時にショック状態を呈し, 食物残渣を含むCAPD排液を認め, 直ちに穿孔性腹膜炎と診断された. 腹部単純X線の横隔膜下のガス像が2症例に, またCAPD排液中からの複数の細菌の検出が3症例で認められた. 4症例に共通した経過として, 穿孔性腹膜炎発症前に, 栄養状態の悪化があり, 血清中の総蛋白やアルブミン, コリンエステラーゼの急速な低下が認められた.
    CAPD療法患者で栄養状態の不良な症例での腹膜炎は, 穿孔性腹膜炎の可能性を考慮して検査や治療にあたるべきと考えられた.
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